テクノポップ/アーティストインタヴュー

soyuz project3作目は原点回帰(3ページ目)

前作から約5年、福間創さんのsoyuz projectが新作『perspective』を12月5日に打ち上げ。時代の気分を無意識的に反映したテクノへの原点回帰。リリースを記念して、福間さんに登場頂きました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Poison Girl FriendのnOrikOさん

ガイド:
女性ヴォーカルとしてPoison Girl FriendのnOrikOさんが5曲に参加されています。Poisonは、80年代末から活動していますが、彼女とは旧知の仲なのでしょうか?

福間:

いえ、僕が個人的に90年代からの大ファンだったのです。それが2年ほど前に、あるきっかけでnOrikOさんと一緒にイベントに出ないか?とお誘いを頂き、それをきっかけとして今回参加をして頂きました。楽曲の中で、たとえ声が聞こえるのはほんの一瞬でも、曲の印象を決定付ける要素として大変重要な役割を果たしてくれていると思います。

使用機材

ガイド:
先ほど、原点回帰という言葉を使いましたが、「Motion」とかを聴いていると、その様な部分を残しつつも、今に至るエレクトロサウンドを通過している感があります。この辺り、機材をいろいろ駆使されたとは思うのですが、soyuzサウンドとして特に極めたかった部分を教えてください。

福間:

今回は全体的に音数が少ないですし、空間処理もソリッドなものが多いです。その辺りが少し「Kraftwerk的な雰囲気」なのかもしれませんね。ただ、アレンジも余計な事は極力していないので、料理で言えば、化学調味料バリバリの一口目から「ほら美味しいでしょ~!ウヒョー!」というのでは無いかもですね。わかりやすい派手さというのは。これは先程の質問の回答にも繋がりますが。

あと、機材に関しては、ここ何年も新しいものを全く買ってなかったのですが、去年辺りから思い出したかのように色々導入しています。時代に逆行してソフトウェアではなく、実機ばかりですね。音源の内容は相変わらず偏ってますが、新旧まんべんなく使っていますよ。新譜のジャケット内には細かく曲ごとの使用機材リストをのせています。特にTeenage Engineering OP-1と、DSI Prophet'08はどの曲にも大体使いました。
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