資産家は相続税増税を、起業家は消費税増税を、
サラリーマンは所得税増税を批判する
私の周りのお金持ちのほとんどは増税に否定的で、よくこの話題で盛り上がります。資産家と話していると、相続税の増税を批判します。というのも、相続財産の多くは、消費税や所得税を差し引かれて残ったものです。さらにそこに相続税が課されるというのは、二重課税ではないかというのが資産家の不満です。起業家は消費税増税を批判します。消費が低迷するという表面的な問題だけではなく、企業経営の観点からです。消費税は人件費には非課税なので、特に人件費率の高いサービス業などは、赤字でも消費税の支払いが発生することもあるなど重い負担となるからです。高所得サラリーマンの不満は所得税や住民税の増税です。社会保険料と合わせれば、実に収入の半分以上を持っていかれるため、夜を徹して働いても、手取りはぐっと減ってしまいます。
もちろん、その税金が適切に使われ、社会・経済の発展に寄与するのであれば、多少の増税はやむなしですが、お金持ちのほとんどは、政府は集めた税金をまともに使うはずがないと指摘します。このタイミングで増税しても、利権の食い物にされるということがわかっているからです。復興財源すら、まったく関係ない用途に使われ、特殊法人にばらまかれています。老後の不安や生活の不安を残したまま増税するのは、さらに日本を弱体化させるだろうという評価です。
そのためお金持ちには、合法的に節税をしようというモチベーションが高く、税金に非常に詳しい人が多いのです。彼らは、自分の資産を守るためには何を学ぶべきかを知っているのです。あなたも今日からもっと税金に興味をもってみてはいかがでしょう?
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