必要な収納量の目安はどのくらい?
たくさんの収納スペースがあれば部屋は片付くのでしょうか
では、一軒の家にはどの程度の収納容量があればよいのでしょうか。これを「収納率」で表すと、一戸建てでは12~15%(マンションでは8%程度)が望ましいとされています。
意外に多い? わが家の収納スペース
収納率12~15%とは、どのくらいのなのでしょうか?住宅建築費は減少しているのにローン負担は増大!?で紹介した社団法人住宅生産団体連合会の「戸建注文住宅の顧客実態調査(2010年度)」によると、一戸建ての平均延床面積は131平米(39.63坪)。この数値をもとに計算すると、収納率12%は約15.72平米(約4.76坪)、15%は約19.65平米(約5.94坪)になります。
一見、たいしたことのない広さに思えますが、約15.72平米(約4.76坪)は9.52畳に、約19.65平米(約5.94坪)は11.88畳に相当します。
いかがですか? 10畳前後の部屋がまるまる収納に当てられるとすると、意外に広いスペースが収納に使われていると感じるのではないでしょうか。しかも、ここには本棚や収納棚などの家具は含まれていませんから、実感しているよりも実際の収納スペースは多いはずなのです。
こんなに収納のためのスペースは確保されているのに、それでも、室内にしまいきれないものがあふれ、片付かないと思う人も多いのでは? ガイドも同感です。どうすればいいのでしょうか。
次ページでは、その理由について考えていきましょう。