町家がブームなので購入を検討したいが、建物が古いのは不安。設備や仕様も新しい方がいい。多くの人はそのように思うでしょう。強い意志を持つ一部の方、もしくはよほどノリの良い方でなければ、町家に興味があったとしても中古の町家を購入することはためらわれます。

平成の京町屋が見学できる「KYOMO」

そんな「町家のもつ雰囲気」に興味があるが「本物の町家に住むのはちょっと気後れする」という方にお薦めなのがここ「平成の京町家_モデル住宅展示場KYOMO(きょうも)」です。

「KYOMO」は京都市や京都市住宅供給公社が主催となる住宅展示場。なかでは、住宅メーカーと専門知識を持った学識経験者とが意見交換を交わしながら京町屋の良さを具現化したモデル住宅が展示されています。現在(2012年11月13日)は3社のモデル住宅が展示されており、それぞれ見学する事が可能です。

 「平成の京町屋」ってなんだ?

ところで「平成の京町家」って何の事なのでしょうか? なんとなくは今風の京町家ってわかるのですが、どのような定義なのでしょうか。この「平成の京町家」、京都市が平成22年度から普及促進の取り組んでいるものです。少し長いですが「平成の京町家コンソーシアム」に掲載されている文章を引用します。

歴史都市・京都においては,単に省エネ住宅を普及させるのではなく,長い年月をかけて培われてきた豊かな住文化を発展的に継承し,美しいまちなみ景観を保全,再生させていく視点を併せ持った省エネ住宅の普及が求められます。

 そのひとつの答えが,京都の伝統的家屋である京町家の中にあります。伝統的な京町家は,住宅の外部と内部を緩やかにつなぐことで,四季の移ろいを暮らしに取り込み,風や太陽,緑といった自然の恵みを利用し,人やまちとの関係性を構築し,豊かな住文化を育んできました。
こうした伝統的な京町家の知恵と現代的な技術を融合した「平成の京町家」は,京都のまちや自然と共生する住まいと住まい方を提案するものです。

この文章でコンセプトはわかりますね。住宅外部と内部のつながりがポイントのようです。では具体的にはどのような設えや工夫がされているのか。次のページで画像中心に「KYOMO」を見てまいりましょう。