保険の種類によって異なる加入の可能性
体のちょっとした変化も逃さないようにしておきたい
保険会社は被保険者が告知した健康状態等を基に、申し込みのあったその保険契約を引き受けるかどうか判断(査定)します。
判断結果には、大きく分けて「無条件で引受け」「条件付き(特定の部位を不担保、保険料の割増し、保険金削減等)で引受け」「引受け不可」の3つがあります。同じ告知をしても申し込みをした保険種類によって結果が異なることもあり、医療保険やがん保険は、死亡保険よりも厳しい判断をされることが多いです。
がん経験者の保険加入はかなり難しい
子宮がんや乳がん等の経験者においても、告知書の質問事項に該当していれば、告知しなければなりません。例えば完治(全治)してから10年経ち、過去5年以内に入院や手術歴がなく、過去2年以内の健康診断で何か指摘されたこともなかったとしても、告知書に「今までにがんにかかったことがありますか?」というような質問があれば、10年前のことであっても告知しなければなりません。ただ、告知書等でがんに関する告知があった場合、保険に加入することはかなり厳しいと言えます。加入の可否は保険会社が決めることであり、保険会社によって判断基準は異なりますが、おおよそのイメージとして、がんの治療中またはこれから治療する状態では、一般的な死亡保険・医療保険・がん保険に加入できる可能性は限りなくゼロと言えます。
完治している場合は、かなりの年数が経過している場合に限り、加入できる可能性がありそうです。ただ、それでもがん保険についてはかなり難しいです。この場合の完治とは、もう通院することもなく、医師から経過観察とも言われていないような状態なので、がん経験者にとっては厳しいものとなっています。
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