思春期の少年少女よ、恋心を!
ガイド:今回のアルバム『ガイガーカウンターカルチャー』にもリード曲は収録されていますが、先ずは『メンタルヘルズ』以降のシングルリリースについて、時系列でおうかがいします。
『生まれてみたい』(2012日3月7日)はズルイです。反則です。こんな曲聴いたら、よこたんは本当はとってもピュアな子だと勘違いしてしまうではないですか! 間違って、無垢な男子が恋心を抱いたらどうするのですか? オジサンの僕でもそう錯覚するのですから、思春期の男子は聴いてはいけないです。
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生まれてみたい (YouTube)
浜崎:
なんですか、そのダークサイド前提は(笑)。思春期の無垢な青少年・少女たちに大いに恋心を抱いて欲しいです。
『生まれてみたい』に登場してくる「私」と「あなた」は、実は同じ人だったというのが曲を最後まで聴けば分かっていただけていると思うのですが、最近になってこの肉体は、神様が与えてくれたものでもあるけれども、自分自身で選んで生まれてきたのではないかと思うこともあります。勿論、この世に完璧なんて存在しませんから嫌いな部分もたくさんありますが、自分自身を愛せないことって、とても悲しいことだと思うのです。様々な理由や事情で自身を愛せない人もたくさんいると思いますが、過去でもなく、未来でもなく「今」を愛したいと私は思ってます。前回のAXワンマン、全国ツアー時がこの『生まれてみたい』のレコ発だったので、この曲を聴くと、ツアーのことをたくさん思い出しますね。来てくれたファンの皆様と一緒に成長した大切な曲です。
松永:
自分たちで言うのもなんですけど、アーバンギャルドって、ツンデレなんですよ。素直になれないけど、実はとってもいい子(笑)。
前作アルバム『メンタルヘルズ』で、一度自分たちのキャラクターを総括した感があったので、今回はその殻を破ることからスタートしました。『生まれてみたい』はアーバンギャルドが着飾った水玉ドレスを一度脱いで、裸になる歌。「わたしになって生まれてみたい」と願う歌です。今までにない側面としては、とにかく柔らかい陽射しのようなサウンド、聴きやすいメロディを念頭に作りました。「震災以降」をテーマに、尖った歌を書こうとしたら、何故か優しい曲になったんですよね。痛いところ突いてるので、癒しとは違いますが。