では、どういう内覧が模範的か?
物件についての質問は、業者に対しどしどししてもらって結構です。
業者が知らずに売主が知っている事もありますので、その場合は業者が売主に聞くでしょう。
質問が多いほど、真剣に検討していると思われるので、仲介業者も売主も快く受け入れてくれます。
それと、売主は部屋の隅々を見られるのは覚悟しているのですが、押入れの中などプライベートな場所を見る場合は、「見せてもらってもいいですか?」のひと言が売主には嬉しいですよね。
物件についての感想は、内覧中は声に出さず、後ほど業者に話してください。
その上で購入を決意し、値段やその他条件について交渉する場合には、仲介業者に対しマイナス点をどしどし指摘してください。
業者が代理で売主に交渉してくれるのですが、売主の気分を害さない程度に客観的な意見のようにマイナス点を指摘し、価格の折り合いを見つけてくれます。
検討から外れる場合には、その理由を明らかにすることで、次回より、さらに条件に近い物件を仲介業者から紹介を受けることができるでしょう。
最後に、売主からも仲介業者からも一番嫌われるのは、売主買主の交渉の末、一旦双方納得して決めた売買価格を、その後契約寸前になって再値下げを申し入れてくる買主です。
当初、不明だった物件の欠点が見つかったというのならともかく、何ら状況に変化がないにもかかわらず2段階の値下げ交渉をするのは、やはりマナー違反といえるでしょう。
大きな買物をするわけですから、売主も買主も気持ちよく取引したいものですよね。
スムーズな取引と上手な交渉をするには、売主の立場に立つことも大切な要因だと思いますよ。
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