中古住宅・中古一戸建て

交渉を上手に運ぶ内覧の方法

中古物件を購入しようとする場合、条件に近い物件が見つかったら、まず内覧することとなります。内覧する場合のマナーやルールというものは、あるのでしょうか?

執筆者:平野 秀昭

中古物件を購入しようとする場合、
条件に近い物件が見つかったら、まず内覧することとなります。
内覧する場合のマナーやルールというものは、あるのでしょうか?

何でも内覧すればいいというものではありません。
無駄な内覧は仲介業者の手間だけでなく、自分の時間のロスでもあります。

特に売主が住んでいる状態で売却する場合は、売主に在宅していてもらわなければなりませんので、中を見る前に判明している情報で、検討から外れるのであれば、多くの人々に迷惑を掛けることとなりますので、そういう物件の内覧は遠慮するようにしましょう。

例えば、足が不自由だからエレベーターのあるマンションでないと駄目なのに、エレベーターの無いマンションの上階や、ステップフロアのエレベーター停止階ではない階数の部屋とか・・
また、南向きバルコニーが絶対条件なのに、その他の方向のバルコニーの部屋の内覧をしたり・・
そんな事は、不動産業者から提示してもらった募集図面で判ることですので、なにも内覧までする必要はないと思われます。

部屋に入ってからは、物件についての質問は仲介業者や売主にするのは結構ですが、露骨に物件の欠点を指摘するのは避けた方がいいと思われます。
やはり売主も人の子、どういう事情で売却をするのかはそれぞれ違うでしょうが、自分が住んでいる家に愛着を持たないはずはありません。
それを、あからさまに非難されると、やはり気分は良くないのです。
「あんな人には売りたくない」っていうことにもなりかねません。

逆に、あまり物件を褒めすぎるのも、後々の交渉に支障をきたす場合がありますので、これも避けたほうがいいでしょう。
売主としては「あんなに気に入って褒めてたのに、どういうつもりで値段交渉をしているのだろう?」と。

また、内覧時に直接売主に値段の交渉もしないほうが賢明です。
売主としての本音を話しずらいため、その場で答えられないのが通常でしょうし、後ほどの業者を通しての価格交渉の時に、案内時の話と相違すると、お互いに気まずい思いが残ります。
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