まず人に頼む前に自分でできるかどうかを判断しよう
私の場合、まず、自分でできるかどうかで判断します。たとえば簡単な例で言うと、トイレの詰まりについてです。紙を流しすぎた程度であれば、スッポンを使えば、ほとんどの場合は解決します。こんなときに業者を呼んで費用を払うのはまったくの無駄と言えます。「これは素人には無理でしょう」と思うものでも、意外にできるものもあります。その仕事の時間と労力について考える
次に、それがどの程度の時間・労力がかかるかで判断します。たとえば先程のスッポンも、近くにホームセンターがないとか、買いに行くには時間がかかりすぎるという場合は、業者を呼んだ方が却って安上がりです。このとき、かかる費用と自分の時給で比べてみましょう。自分の時給が3000円だとします。費用が5000円で、かかる時間が1時間以内であれば、自分で買ってきてやったほうが安いですね。(スッポンの費用もプラスして比較)逆に、2時間以上かかるなら、業者に頼んだほうが安いというわけです。専門業務について払う手数料を考える
また、専門的な業務をお願いする場合。この値段ならこのクオリティでもいいかな、という判断と、このクオリティならこの値段を支払おう、という判断は、人によって違うでしょう。これは、その人の引き受けられるリスクによって変わるからです。安かろう悪かろうでも良い人、それはまずい人。状況やモノによっても違うでしょう。また、誰がやっても同じクオリティなら、手数料は断然安いほうがよい。たとえば法人設立登記といった手続きは、専門業務のように思えても、実は誰がやってもそう大差はありません。であれば、通常は安いほうを選ぶはずです。
ATM手数料など日常的な手数料について考える
日常的なもので、私が個人的にバカバカしいなと思うのが、たとえば預金口座の維持管理手数料、ATMで現金を引き下ろす時の手数料、振込手数料。確かに便利なサービスを利用してはいますが、利息もほとんどつかないうえ、人のお金を勝手に国債などに換えて運用しておいて、手数料を取るなんて……と感じます。次に投資信託の信託報酬。それで増えるのなら手数料を支払う価値がありますが、目減りしてもなぜ手数料はしっかり取られるのか。さらにクレジットカードの年会費。加盟店から十分に手数料を徴収しているのに、なぜ個人からも取るのか。しかも余計なDMが送られてくるといういことは、情報を他企業に売っている(広告費をもらっている)わけですし。
とまあ、このあたりの感じ方は人それぞれですが、ほかのすべてのお金の使い方と同様、自分が納得できるものに払っているか、「これはそういうもの」という思考停止になっていないか、チェックしてみましょう。