きれいに撮るためのデジカメ
LUMIXのハイクラスにあたるコンパクトデジタルカメラDMC-LXシリーズの新製品が発売されました。品番は前機種のLX5から今度はLX7になります。LX7のスイッチオフでズームレンズが収納されている状態。
LX7の大きな特徴は、F値の明るいレンズと大型センサーを搭載して、コンパクトデジカメで写真の表現力をできる限りアップさせる性能を持つ、という点。LX7は、一眼機を使わずとも、微妙な描写にこだわるハイエンドユーザーから、ともかくきれいな仕上がりになる写真を志すエントリーユーザーまで、幅広い層に受け入れられる機種と言えます。
撮影方法もマニュアル操作からプログラムモードまで、どのレベルのユーザーにも対応しているので、誰でも一定の描写力を持つ写真を撮ることができる機種です。
LX7は、前機種のLX5と比べて微妙ながらサイズは大きくなっています。外寸は、焼く110.5×67.1×45.6ミリ。重さはバッテリー、メモリーカードを含めて約298グラム。
スイッチを入れるとズームレンズ部分が前に繰り出します。レンズは、ライカDCレンズを搭載。ライカレンズとは描写力が極めて高いことで知られているドイツ製のレンズのこと。その描写力は、暗く影になっている部分にも色の階層がきれいに見て取れるくらいと言われるほど。
そして、レンズについて特筆すべきは、F1.4という極めて明るいF値を持つレンズであるということです。F値が明るいということは、光をより多く取り入れることができるということ。限られた光しかない場面においてもその光源下で撮影がしやすくなるという利点があるわけです。
スイッチを入れるとズームレンズが繰り出す。
ボディを寝かせ置くとレンズの伸びがよくわかる。
フラッシュをポップアップさせたところ。
モニター画面は3.0型の大型液晶画面。画面の解像度は約92万ドット。実際に目にしている鮮やかさに近い色で再生します。
背面からみたところ。液晶画面は3.0型サイズ。シンプルなボタンは位置になっている。
スローシャッター撮影も簡単にできる「NDフィルター」
またLX7での新機能がNDフィルター。液晶画面右上に「ND/FOCUS」と表記されているコマンドボタンを押すことでNDフィルター効果を使い撮影が可能になります。NDフィルターとは、減光させるフィルターのこと。日中の明るい時間帯などにスローシャッターで撮影したい場合に光を減らすようなときに用います。このNDフィルター機能を使うことで3段分のシャッタースピードを遅らせることができます。
NDフィルターを用いる例として滝など水が流れる場面が挙げられます。NDフィルターなしで撮影した場合は、シャッタースピードが高速になり、水の動きが止まって写ります。
しかしNDフィルターを入れて撮影すると、減光された分だけスローシャッタースピードになり、水の流れが柔らかに写ります。その他にも背景をぼかして撮りたいときにも有効に使える機能です。
絞り優先モードでの撮影。F2.3 1/2000。
NDフィルターモードをONにして撮影。F8 1/125で撮影。スローシャッターになった分だけ水の動きが流れて写るようになった。
次のページでは、さらに新しくなった「作り」の部分を紹介します。