スレイマニエモスク、その見どころ
よっばらいイブラヒムのステンドグラス
一番の見どころと言われているのは、ミフラーブやミンバル上部にあるステンドグラス。偶像崇拝禁止のイスラム教のモスクにあるステンドグラスなので、表現されているのは花文様やアッラーのアラビア文字などですが、それでも美しい色が織り成すガラスの芸術はレベルの高い有名作品です。作者は「よっぱらいイブラヒム」という意味のサルホシュ・イブラヒム。およそムスリムらしくない呼び名です。
出入口上部をはじめとしたモスク内外に飾られているアラビア文字カリグラフィーは、主にアフメットカラヒサルの作品
モスク裏手にはスレイマン1世の霊廟、その隣にはスレイマンが寵愛し、後宮の女奴隷としての立場から正式な皇后にまでのし上がったヒュッレム・スルタンの霊廟もあります。そしてモスク反対側の裏手には、意外と質素なミマール・シナンのお墓もあるので、足を伸ばしてみては。
ちなみに、スレイマニエモスクはその立地とシルエットの美しさも見どころなので、ぜひ新市街にあるガラタ塔や、ボスポラス海峡・金角湾を通る船からその外観もみてみてください。
スレイマニエ攻略法
お祈りの前に身体を清める人たち
入口ではこうして布を貸してくれる。女性は必須なので、持参すると便利
入場の際は靴を脱ぐ必要があります。入口にビニール袋が置いてあるので、これを取って自分の靴を入れ、見学中は自分で持って歩きます。
<DATA>
■Suleymaniye Camii(スレイマニエ・ジャミイ)
開館時間:一日5回ある礼拝時間以外
休館日:なし
入場料:なし(寄付)
アプローチ:トラム・Eminonu駅から徒歩19分、またはBeyazit駅から徒歩14分