特に気をつけるべきは油性汚れ。肌から分泌する皮脂の酸化物、化粧品に含まれるオイル・ポリマー・シリコン類、油性コーティングされた顔料、油性の空中浮遊物などで壮絶に汚れています。頑固な油性汚れを肌から引き離すためには「油」が不可欠、その「油」を肌から引き離すために「界面活性剤」が不可欠になります。
メイク落としと呼んでいるクレンジングは油性汚れを巻き込むための「油」とその油を肌から引き離すための「界面活性剤」で出来ています。お値段の差は油と界面活性剤のクオリティ。そこでこの秋の新製品クレンジングを例にお値段を検証してみると……。
アルビオン エクシアAL ジョイグレイス クレンジングオイル
たとえば美容液の感覚で肌につけているアルガンオイル配合のアルビオンのクレンジングオイル。汚れ落としをしながら保湿&栄養補給をしてくれるので、すすいだ後も極上のしっとり感に包まれます。このような高額のクレンジングオイルは界面活性剤も上質、すすいだ後のつっぱり感など微塵もありません。1本1万円のクレンジングオイルって?と思う反面、しっかりメイクをしている乾燥肌や年齢肌には非常に有意義なのです。油性汚れを完璧に落とせる上、オイル美容効果も期待できてマッサージに使えますし、界面活性剤によるつっぱり感におびえることもありません。
もう1つの問題は角質。肌に付着している空中浮遊物(埃、塵、繊維クズ、ダニ等)などの水性汚れはメイク落としで落ちます。けれども肌表面の角質は、実は肌がうるおった状態でなければ剥がれてくれないのをご存知でしょうか。特に乾燥肌・年齢肌は要注意。乾燥による角質肥厚が深刻なのです。
乾燥したまま石けんでゴシゴシ洗ったところで肌の天然保湿因子ばかりが落ちていって、肌表面の角質は剥がれてくれず蓄積したまま、ということが起こってしまいます。こうなると洗顔後に使うコスメの浸透も妨げられ、せっかくのスキンケアコスメも吸収できずに拒食症のような肌になってしまうでしょう。
イプサ プレミアライン クレンジング クリーミィペイスト
そこでおすすめなのは週に1-3回、泡洗顔ではなく「乾燥して剥がれにくくなっている角質肥厚を解消するためのケア」を取り入れることです。一般的には角質ケアと呼ばれるアイテムになります。
たとえばフルーツ酸など角質除去の効果がある成分が入っている化粧水で拭き取る、スクラブ剤で物理的に角質肥厚を取り除く、ピーリング効果のある洗顔料やパックを使う、など。
しかし洗顔のための石けんや洗顔フォームを買った上に角質ケアをプラスしなければならないので、洗顔にかけるコストは上がってしまいますね。
この秋発売になるイプサのプレミアムラインの洗顔料は、毎日使える泡なしのペイスト状で、問題の角質肥厚を取り除く効果にすぐれています。毎日使っても負担はなく肌を乾燥させることもなく、角質を溜めなくてすむので、洗顔後の肌はしっとり吸いつくような質感になり、すべすべに洗いあがります。
クレンジングと洗顔料にお金をかけろというわけではないけれど、乾燥肌・年齢肌には投資の価値もあるということです。
■商品データ
アルビオン エクシアAL
ジョイグレイス クレンジングオイル
180ml 10500円(税込)
http://www.albion.co.jp/products/detail/exal_jgco
イプサ プレミアライン
クレンジング クリーミィペイスト
170g 4200円(税込)
http://www.ipsa.co.jp/*/*/item/42122/