カナダ/カナダの観光・見どころ

カナダでクロスカントリースキー・スノーシュー

夏でも冬でもカナダの大自然を心行くまで楽しむには、やはり「歩き」が一番のオススメ!夏はハイキングだけど、冬は……?今回ご紹介するのは冬のハイキングとも言うべき、クロスカントリースキーとスノーシューです。

執筆者:下村 猛

冬のカナダの自然を満喫!クロスカントリースキーとスノーシューで楽しむウィンターハイキング

あくせくせず、自然を楽しむのがクロカンの醍醐味 (C) Travel Alberta

あくせくせず、自然を楽しむのがクロカンの醍醐味 (C) Travel Alberta

カナダで冬のアクティビティと言えば、まず思い浮かべるのがスキー・スノーボード。でも、同じスキーでも歩くスキーとして知られているのが、クロスカントリースキー、通称「クロカン」です。雪さえあれば、平地でも楽しめるスキーとあって、冬のカナダのスポーツの定番。そして、もっともっと簡単に雪上をハイキングするためのギアがスノーシュー。日本語では「かんじき」と言われ、雪国ではおなじみのアイテムです。

どちらも特別な技術は不要。基本的に歩くことができれば、老若男女、誰でも楽しめるお手軽アクティビティ。今回は、そんなクロスカントリースキーとスノーシューの魅力をご紹介したいと思います。

そもそもクロスカントリースキーとは?スキーとの違いは?

ちょっと慣れれば、うまくスキーを滑らせ、スムーズな移動が可能に (C) Tourism BC/Dave Heath

ちょっと慣れれば、うまくスキーを滑らせ、スムーズな移動が可能に (C) Tourism BC/Dave Heath

クロスカントリーはノルディックスキーの1種。ノルディックと言えば、五輪の競技として耳にしたことがあるのではないでしょうか。ただ、ここで紹介するクロスカントリースキーはそんな難しいものではありません。ノルディック競技として使用されるのはスケートスキーと呼ばれるものですが、今回紹介するのはレジャー用のクラシックスキー。

違いを簡単に説明すると、スケートスキーでは裏面にワックスを塗って滑り具合を調節するのに対し、クラシックではフィッシュスケールと(魚のうろこの意味)と呼ばれるギザギザが裏面の中央部分に付けられていて、これが雪面に食いつき、滑りやすい雪の上でも前進することができる仕組みとなっています。

そしてこのクロスカントリースキーですが、スキーという名前がついているため、一般のスキーと混同されがち……。ただ、スキーとは大きく異なる点がたくさんあるので、ちょっと確認してみましょう。
靴が柔らかいため、足へのストレスも激減 (C) Tourism Ontario

靴が柔らかいため、足へのストレスも激減 (C) Tourism Ontario

  • 金属のエッジがない。なので、曲がったり止まったりするのに少々てこずる。
  • 板が軽い。女性が片手でも難なく運べるほど。
  • 板の幅が狭く、細長い。幅はなんと5cm程度。
  • かかとにビンディングがない。歩くことに特化されたスキーなので、固定されるのはつま先のみ。
  • 靴がスニーカーに近いソフトなもの。板を履いていない状態での歩行も楽々。
  • ストックが長い。形状は同じようなものだが、胸の辺りまでの高さに合わせる。
このように、同じスキーの名前がついていても、かなり違います。スキーのように斜面を滑ることもありますが、むしろ、平地をすり足のように歩くことが多いので、ウィンターハイキングと捉えることもできるわけです。エッジがなく、曲がる、止まるということに重点が置かれていないのも、歩くということに特化されているクロスカントリースキーならでは。さらに、スキーよりも運動量が多い。レンタル代が安い!コースによっては入場料もかからないので安上がり!と、良いことずくめなのです。
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