出産で変化する旦那様の心理

子どもに向き合っているうちにパパの変化を見落としている?

子どもに向き合っているうちにだんな様の変化を見落としている?

夫婦生活は、人生で遭遇する様々な「ライフイベント」によって変化をします。結婚後に起きる最も大きなライフイベントとしては子どもを授かる、ということではないでしょうか? 自分が妊娠し、新しい命を産みだす女性にとっては、出産はもちろん人生最大のイベントの一つですが、旦那様にとっても、新しい家族が増えるというのは大きな変化です。妻の意識が子どもに行きがちなこの時期、旦那様の「変化」はついつい見逃されがちです。しかし、放置しておくと、それは将来の夫婦生活そのものを変化させてしまう危険もあります。今回は「出産・育児」というライフイベントの際に旦那様はどう変化するか、またその変化をどう読み取って対応したらいいのか、という賢い妻のテクニックをご紹介しましょう。
 

家族が増えた「負担感」と父親になることへの「プレッシャー」

「夫」から「父親」になるというのは、男性にとっては負担が増える出来事です。周囲からは「父親になったんだから、しっかりしなきゃ」とプレッシャーをかけられることも増え、「気が重い」という声もよく聞きます。特に責任感の強い方は「家族を守らなきゃ」と、自分を追い込んでしまうこともあります。このような心理的な負担と併せて、経済面での負担感が増すのもこの時期の特徴です。特に妻が結婚後も仕事を続けていた場合、出産と育児によって仕事を中断する時期が少なからず発生します。場合によっては出産に合わせて仕事を辞める方もいらっしゃるでしょう。そうなると一家の稼ぎは旦那様一人の肩にかかってきます。加えて、育児期には様々な出費が増えるため、経済的にピンチになることも……。

このような時に有効な妻のテクニックは、旦那様の頑張りを言葉でしっかりねぎらうこと。頑張って働いてくれていること、妻子を養ってくれていることへの「いつもありがとう」「あなたのおかげよ」のお礼の言葉が有効です。くれぐれも「私が働けない時期なんだから、あなたが頑張って稼ぐのは当然よ」的な態度はNGですので要注意。
 

“未知との遭遇”の「不安」

出産前の10か月間をまさに“一心同体で過ごした”母親と比べると、旦那様にとって出産は赤ちゃんとの「未知との遭遇」です。しかも、女性とくらべて男性は赤ちゃんに対する知識を学ぶ機会も少ないですから、余計にわからない存在でしょう。小さく、デリケートな赤ちゃんをどう触ったらよいのか。何をやっても泣き止まない赤ちゃんを、どう扱ったらよいか、言葉を話さない赤ちゃんとどうコミュニケーションをとったらよいのかなど、育児は不安とストレスの連続です。赤ちゃんが思い通りにいかないことで、「かわいいと思えない」という気持ちにもつながってしまうことも……。

このような時に有効な妻のテクニックは、まず十分な知識を旦那様に与えることです。マニュアル通りに作業をこなすのは男性の得意とするところ。「赤ちゃんってこういうものなんだ」と知識を得ることで、不安感はだいぶ解消されます。さらに大事なのはあまりに「完璧」をめざさないこと。マニュアル通りにいかないのが育児であることを理解させ、肩の力を抜かせる妻のフォローも大切です。
 

主導権を失う「不満」

子どもが生まれたとたん、家の中の空気はガラッと変わります。特に時間の不規則な乳児期は、赤ちゃんを中心に一日の時間が回っていきます。旦那様にとっては、出産前は自分を中心に進んでいた家の中が、出産後は子ども中心に物事が進み、主導権を失ったという喪失感に陥ります。さらに母子の密着ぶりや強い絆を目の当たりにし、自分は蚊帳の外にいるような疎外感を味わう場合もあります。妻にとっては子どもが第一、自分は第二の存在になってしまったと、子どもにライバル心を燃やすパパもいます。

このような時に有効なテクニックは、すべてのことを子ども最優先にせず、時には旦那様最優先の機会を作ってみせることです。赤ちゃんが泣いたからといって、すべてを放り出して駆けつけるのではなく、泣いている子に「ちょっと待ってねー」と声をかけ、旦那様のおでかけを最後まで見送るなど、旦那様を優先する機会を作りましょう。泣いている赤ちゃんが危険な状態にないならば、1~2分そのまま待たせても大事には至りません。その1~2分で、しっかり旦那様に対応してあげることで、「自分は大切にされている」「一家の中心である」という旦那様の自信を回復することが可能になります。
 

自由を失う「ストレス」

「会社は仕事をするところ、家はくつろぐところ」というのが多くの男性のDNAに刷り込まれた意識です。共働き夫婦でも家事分担が進まないのは昔から「家の外で働いてきた」男性と「家の中で働いてきた」女性の根本的な意識の違いにあるのかもしれません。そんな男性にとって家事は「仕方なくやる」作業であることが多く、出産を機に、育児という「仕方なくやる」作業が増えること面倒に思っている方も少なくありません。家でのんびりくつろぐ、ゴロゴロする、という自由な時間を、「夫婦一緒に子育て」という「正義」によって奪われてしまうストレスは、口には出さねど、多くの男性が抱えています。ましてや昨今は「育メン」がもてはやされる流れにあり、育児に消極的な男性はなんとなく肩身の狭い思いをしています。

こんな時に覚えておきたいテクニックは、旦那様を子育てに引きずり込みすぎないこと。すべての男性が子育てを楽しいと感じているわけではありません。「私がいないときはあなたがやってね」と決めつけてしまうのは、大きなストレスになります。妻が不在の時には実家やママ友の応援を頼んだり、一時預かりなど外部のサービスを利用するのもおすすめです。周囲の私的・公的サポートを有効活用して、だんな様の自由な時間を上手に確保してあげましょう。
 

性欲の「減退」

立会出産の功罪については「立ち会い出産セックスレス?向く夫と向かない夫」 でも詳しく書きましたが、出産後、様々な理由で夫婦のベッドタイムが失われていきます。不規則な夜中の授乳で疲労した妻は「セックスよりも眠りたい」となりがちですし、夜泣きを理由に、旦那様が母子と別室で寝るパターンもよくあります。さらに、妻を「母としてしか見られない」、出産後も体型・体重がもとにもどらず、「抱く気がしない」などの意見もよく聞きます。出産後の数か月~1年の過ごし方が、その後の夫婦のベッドタイムの方向性を決めるといっても過言ではないかもしれません。

このような夫婦のセックスライフの危機を乗り越えるコツの中でも、「女性であることを忘れない」というのは基本中の基本です。「育児で疲れている」「自分にかまっている時間がない」など、言い訳はいくつもできるかもしれません。しかし、化粧もせず、たるんだお腹で、毎日ジャージ姿で過ごし、育児ストレスでイライラしている妻に夫が性欲を感じないのは当たり前です。女性に愛らしさ、丁寧さ、やさしさ、繊細さ、美しさなどを求める男性の気持ちは出産前も後も一緒。お子さんをかわいいと思うと同時に、「この子を授かったのも旦那様と結ばれたからだ」と気持ちを新たにして、女性として「終わってる」妻にならないよう、もう一度わが身を振りかえってみてはいかがでしょうか?

見過ごすと大変なことになるだんな様の「変化」を賢く見抜いて対応しましょう。

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