真っ赤な鳥居のトンネルは目にも鮮やか
源頼朝が、鎌倉幕府を興す前、伊豆に配流されていたときのこと。頼朝の夢の中にある老人が現れ、「平氏を滅ぼし、天下を統一せよ」と告げました。そしてその老人は、「我は鎌倉鎮座の稲荷なり」と名乗ったそうです。老人のお告げに沿い、挙兵して鎌倉幕府を開いた頼朝は、佐助ガ谷(さすけがやつ)に稲荷神社を見つけ、社殿を建立しました。頼朝の出世物語になぞらえて、佐助稲荷神社は出世稲荷として広く知られています。
深い雑木林の中に姿を現す、真っ赤な鳥居のトンネルは、神秘的であり、ともすると恐怖心すら覚えるほど強烈な印象。ですが、歩を進めた先にある境内には、野生のリスが楽しそうに遊び回る、なんとも和やかな雰囲気が広がっています。
古くから“隠れ里”と呼ばれた神社だけあり、なんとも静かで、心が洗われた気分を味わえます。お弁当を持って、ハイキング気分で訪れるのもオススメですよ。
■佐助稲荷神社
所在地:神奈川県鎌倉市佐助2-22-10
電話:0467-22-4711
アクセス:JR横須賀線鎌倉駅から徒歩20分
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