テラスハウスは連棟式、つまり「長屋式の一戸建て」のことです。連棟式ではありますが、各戸に独立した庭やテラスが設けられています。前回ご紹介したタウンハウスと似た建て方ですが、各戸で敷地を専有(所有権のある)するのがテラスハウス、敷地を共有するのがタウンハウスという違いがあります。

それでは、テラスハウスの4つの特色についてご説明しましょう。

特徴1 都心部に近くて安い

テラスハウス

特徴のある三角屋根のテラスハウス(設計は有名建築家、前川國男氏)

テラスハウスは、タウンハウス同様、近くて安いのが大きな利点です。有名なテラスハウスは、1958年に杉並区成田東に日本住宅公団(現UR都市機構)が建てた阿佐ヶ谷住宅です。このテラスハウスは著名な建築家前川國男氏の設計ということでも有名です。現在、老朽化により建て替えが計画されているようです。どのように生まれ変わるのか楽しみです。

他に売り出しの中古テラスハウスを閲覧すると、小田急線狛江駅徒歩18分の2LDK,建物面積48.6平米、敷地面積61.3平米の築2年の物件が2,980万円で売り出されていました。確かに安いですね。ただし、東京圏では分譲テラスハウスは少ないというのが実態のようです。一方、京都、大阪などの関西圏では結構売り出しがあるようです。

特徴2 適度な近所づきあいができる 

典型的なテラスハウスは京都の町家です。私はその町家に1年弱住んだ経験があります。同じテラスハウスに住む方々とは、朝夕、顔をあわせれば挨拶しますし、時間があれば他愛ない世間話もします。早朝、玄関先を掃くときには、お隣のところもさりげなく掃いておく(決してやってあげている、という押しつけがましさを出してはいけません)という心配りをします。もちろん、お隣が掃いてくれた次の日は、こちらが掃くという気配りも求められます。

旅行などで長期間留守をするときには、よろしく、と出がけに声をかけますし、帰宅時には気持ちばかりのお土産をもって挨拶にいく、といったことを通して、徐々に親しくなっていきます。親しくなると、お互い立ち入り過ぎない範囲で、困ったときには相談しあい、助け合う互助的関係も芽生えてきます。

このようなコミュニティは、防犯や災害時に心強い人的インフラです。付き合いの煩わしさと暮らしの安心は裏・表で、切っても切り離せないものです。

特徴3、4は次のページで。