恋愛は苦手だけど、仕事ができる女性へ
待とうが、理想を描こうが、王子様は現れない!
全然モテないけれど、仕事ができるA美の場合
中でも、ずば抜けて破壊力のある肉食女子がA美。A美は、最初はまったく自分に興味のない男も、時間をかけてでも必ず落として底まで連れ込み、ハマらせてきた。相撲取りにたとえるならば、横綱級の押しの強さを備えている女子。いわゆる一般的に言われているモテの要素を一個も備えていないのもすごい。見た目は、ほどよくふくよかで愛らしいんだけど、爆発的な元気オーラが漂っていて、ずばずばモノを言うし、一見、フザけて見えるのに、ズバ抜けて仕事ができるので、大抵の男子はびびってしまうのだ。
「全然モテないから、自分から行くんだよ! 自分から好きな人に行ったほうが楽しいしね」とサラリという。
たとえば、A美の今の彼は、昔の職場の先輩だった。一緒に仕事をしているうちに、恋に落ちたA美は、仕事にかこつけて毎日のように彼に電話するようになった。そこに、「先輩だから」なんて遠慮は全くない。そんな遠慮は、自己保身でしかないと知っているからだ。
電話でも、一緒にいる時も、話す内容は、仕事のことから雑談までいろいろ。「でも、早々に、『先輩のことタイプです!』と明るくサラリと伝えていた」のだそう。そんなA美のサラリとした告白を、当初は先輩は、「まったくタイプじゃない!」と笑い飛ばすばかりだったのだけれど。それでも、半年後には、付き合うことになった――。
仕事のプレゼンと恋愛のアプローチは同じ
いったい、その半年の間に何があったんだろう?「何もないけど(笑)」と前置きしながらも、「大きな仕事を決めたい時と同じように、彼に対しては、気合い入れて自分をプレゼンし続けてた」とA美。曰く、仕事をつかむための方法論や努力と、恋愛におけるそれはほぼ同じなのだという。
たとえば、仕事の企画書を書いてプレゼンするように、落としたい彼に向かって、自分と付き合ったらどんな風に楽しいか、面白いかを言葉で説明したり、行動でみせたりする。一緒にいる時間の中で実際に体感してもらうのだ。
プレゼンのコツ
プレゼン上手な商品が強いのは、Appleでも証明されている!?
数ヶ月後、そんなアタックが習慣化した。時々、一緒にご飯を食べにいくようなり、しかも、A美の意志で何度かセックスもした。けれど、彼の答えはまだNOだった。それでも、A美はひるむことなく押し続けた(すごい強心臓!)。
「単純に、押すことを心から楽しんでいたから(笑)。でも、半年くらいアタックし続けてみて、ある日、もういいかな~っていう気になって、ストップしたんだよね。こんなに伝えても伝わらないなら、仕方ないか自分の中でやりきった感があるから、スッパリ、諦めたんだよね」
仕事ができて恋愛が苦手な女性の問題点とは?
突然のアタック終焉に、あせったのか、それから更に半年後、今度は彼(先輩)から連絡があり、そこで告白されたのだという。付き合って10年近く経った現在は、彼のほうが彼女にぞっこんで心身のすべてを注ぎ込んで彼女に尽くしている――。A美のアタックは、何の邪念もないから響いた。しかし、一途でありながら、気まぐれでもあるから、結果的に押し引きのバランスとタイミングが完璧だったのかもしれない。
「恋は得意だけど仕事ができない女性は多い。でも、仕事はできるのに恋愛は苦手という女性は、心にブレーキかけ過ぎてるだけだと思う」というのがA美の持論。
恋愛のアタックもプレゼンに置き換えてみたら、シンプル? 楽しみながらチャレンジしてみたい。
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