名所・旧跡/東北の名所・旧跡

海と湖の風景を満喫、男鹿半島へ【秋田】

日本海に突き出た男鹿半島は、美しい自然の宝庫。海はもちろんのこと、世界でも珍しい存在の湖など見応えのある素晴らしい風景が揃います。奇習”なまはげ”が行われる場所としても良く知られている男鹿半島の風景をご紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

海と湖の風景を満喫、男鹿半島へ

男鹿の地図

今回の行き先は【秋田】
海と湖の風景を満喫できる男鹿半島へ

奇習"なまはげ"でも良く知られている男鹿(おが)半島は、コンパクトにまとまった中に、見応えのある美しい風景がたくさん揃っています。

今回はそんな男鹿半島の美しい風景をご紹介します。半島ならではの海の風景だけでなく、世界でも珍しい存在の湖の風景まで楽しめるのですよ。

 

回転展望台で美しい海岸線が眺められる寒風山

寒風山より眺める男鹿半島の美しい海岸線

寒風山より、美しいカーブの海岸線を持つ男鹿半島を一望(2004年8月撮影)

男鹿半島Yahoo! 地図情報)は、秋田県の中央にあり、日本海に突き出た半島です。

元々は独立した島でしたが、秋田市の南側で日本海に流れ込む雄物川(おものがわ)と能代市で日本海に流れ込む米代川(よねしろがわ)が運んできた土砂が長い年月をかけて堆積し、陸続きとなり半島になったとのこと。地図で見ると半島の付け根の部分がゆるやかなカーブを描いているのがわかりますね。

 

寒風山

寒風山(2004年8月撮影)

その男鹿半島のゆるやかなカーブの海岸線を飛行機に乗らずともはっきり確認できるスポットが、寒風山(かんぷうざん)です。

寒風山Yahoo! 地図情報)は、標高355メートル、目にも鮮やかな緑に覆われた山で、男鹿半島の中では男鹿三山よりも低いです。しかし周囲に高い山がない独立峰なので、360度のパノラマが楽しめます。

 

寒風山から入道崎方面を望む

寒風山より、入道崎方面を一望。時にはパラグライダーが飛んでいるシーンも見られます(2004年8月撮影)

秋田市方面に目を向けるときれいにカーブした海岸線が望め、見通しが良ければ出羽富士(でわふじ)と呼ばれる鳥海山の雄姿も望めます。

視点を変えれば、半島の先端である入道崎の方向も望め、まさに男鹿半島の形を認識することができる場所なのです。また大規模な干拓が行われたことで知られている八郎潟も目の前にすることができます。

 

寒風山回転展望台

展望室が自ら回転する寒風山回転展望台(2004年8月撮影)

この360度のパノラマを十二分に楽しむべく、寒風山の山頂には回転展望台があります。展望台自体が13分で1回転するので、見る人が歩いて移動することなくパノラマを楽しめる趣向です。

ゆっくりと素晴らしい風景を眺めながら、次に向かうポイントを決めるのにも最適ですね。

 

静かな湖と海を同時に眺められる八望台

八望台からの眺め(1)/二ノ目潟と戸賀湾

八望台からの眺め。手前の湖が二ノ目潟、奥の丸い海が戸賀湾です(2004年8月撮影)

男鹿半島の美しい風景、続いては八望台(はちぼうだい)です。

八望台Yahoo! 地図情報)は、男鹿温泉郷の近くにある展望スポット。県道沿いに駐車スペースがあり、その片隅に展望台が設けられています。この展望台からは、静かな湖と海を同時に眺めることができるのです。

 

八望台からの眺め(2)/一ノ目潟と日本海、遠くに白神山地も

八望台からの眺め。手前の湖が一ノ目潟。日本海の向こうには白神山地の稜線が見えます(2004年8月撮影)

西側の眼下に見える海は、丸い形をした戸賀湾と日本海。そして手前に見える湖は二ノ目潟という淡水湖です。また東側には淡水湖である一ノ目潟が見え、その向こうに日本海と世界自然遺産に登録されている白神山地の稜線が見えます。

風景そのものも素晴らしいのですが、この一ノ目潟、二ノ目潟と八望台からは見えないもう一つの湖、三ノ目潟の3つの湖は、火山の噴火で出来た丘の中の火口に水が溜まった"マール湖"と呼ばれる世界中でも珍しい地形なのです。戸賀湾も火口跡に海水が入って今の形になったとのことで、大自然の力の偉大さを実感できますね。

 


さて、続いては男鹿半島の北端へ向かいましょう。一目みたら忘れない風景が待ち構えていますよ。次ページに続きます。
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