漆芸の美が語る「木曽漆器」600年の伝統
木曽の豊かな天然良材を生かし作られる木曽漆器、独特な気候風土にも恵まれて、600年の伝統を誇ります。永い歴史のなかで「木曽変わり塗り(木曽堆朱)」、「塗り分け呂色塗」、「木曽春慶」など木曽漆器の代表的技法が生まれ、この地から多くの名品が作られました。1975年には平沢を中心として国の第一次指定「伝統的刻芸品指定産地」となり、日本を代表する漆器の産地となりました。「漆産地の現状と今後」
第一部では、伝統工芸士の石本則男氏による「漆産地の現状と今後」のお話です。漆の技法(引用:木曽くらしの工芸館ホームページ)
長野県の中心から南西地区に位置する伝統工芸指定産地である塩尻市木曽平沢から、産地の成り立ちから現状の産地形態、取組、課題の他、今後へ向けて産地組合の立場と職人の立場から木曽漆器・漆について紹介していただきます。
続く第二部では、「漆の可能性を求めて」のお話。
財団法人塩尻・木曽地域地場産業振興センターの太田洋志氏による「木曽漆器の取組」のお話です。
漆の木と修復作業 /財団法人塩尻・木曽地域地場産業振興センター、木曽漆器工業協同組合 (引用:第四回セミナー リーフレット)
木曽漆器産地のこれまでの取組みから、全国の産地に先駆けて取組んだ文化財修復を中心に、様々な分野で使用する漆の可能性についてご紹介していただきます。
また第三部では「毎日使ってこそわかる漆の素晴らしさ」について漆モノづくりを通して日本デザインの次世代とこれからについて出演者を交えたトークショーとなります。
漆の持つ素晴らしい技術、伝統が失われないように、これからの日本のモノづくり、私たちができることは何か?私たちが自然に持っていたはずの日本人が美しいと思う心の技、モノづくりの心。
デザインのみならず、普通の暮らしの中で大切なモノは何か?………過去と現在の「漆のデザイン」を通して気づくことがあるでしょう。
デザインセミナー:「鮮やかに古今をつなぐ『漆の術』 可能性の話」………私たちの今後の暮らしデザインにグっと身近に感じるテーマに思えてきます。
■ JIDデザインセミナー:日本の意匠 「温故知新」物語・第四話
鮮やかに古今をつなぐ 『漆の術』 可能性の話
■ 日時:2012年8月24日(金)18:30~
■ 場所:江戸東京博物館1階会議室
■参加費:一般2,500円 学生1,500円 定員 140名 先着順受付
お申し込みは社団法人日本インテリアデザイナー協会・申し込みPDFをご覧ください。
※ 取材協力:社団法人日本インテリアデザイナー協会
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■ 今回の関連リンク
→東京都江戸東京博物館
→社団法人日本インテリアデザイナー協会
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