--ということは、エコについてもパッシブ志向?
はい。耐久・耐震性を確保しながらダイナミックな空間づくりをSE構法で実現し、外断熱で高い気密断熱性を確保しました。無印の家はこれで十分だという意志表明でもあります。
パッシブはメッセージ
「朝の家」外観
--メインターゲットは30代ファミリーということですが。
はい。大きな家でなくても、こじんまりした家でいい。家の中の部屋を間仕切る壁もいらない。みんなでご飯を食べ、テレビを見て、勉強し、階段からつながった空間で川の字で寝る。そんなこじんまりしながらオープンな暮らし方がその世代像にマッチしてきていると思います。
「川の字で寝る」がマッチする世代像
--確かに「階段続き間で川の字で寝る」といった提案は上の世代では考えられなかったでしょうね(笑)。でもそれが幸せと感じる。価値観も変わりました。ところで最近値下げ宣言をされましたが。10日で5万人エントリーしたキャンペーンポスター
--「無印良品」が家をつくっていることはまだ知れ渡っていないのでしょうか? 最近、いろいろユニークな試みを手がけているようですが。
最近でいうと、「無印良品の家」の大空間や住み心地の良さ、パッシブ・エコライフを体感していただくため、史上最大キャンペーン「ぜんぶ、無印良品で暮らそう。」を実施しました。東京に新築する「木の家」に2年無料で住んでいただける体験モニターを募集したところ(2012年6月25日〆切)、10日間で57,884人もの応募がありました。
--10日で5万人?!
ショールームのキッチン下の見せる収納は参考になりそう
10日で5万人が「住みたい宣言」
以前は無印良品の世界観のコアなファンが主要ターゲットでしたが、今後は一般の家づくり検討層にも「無印良品の家」があること、そして考え方を知っていただきたい。無印良品が家をつくっているということはまだまだ多くの方には知られていませんので、今後はこうした取り組みに力を入れていきたいと考えています。
--無印良品が住宅事業に本腰を入れるとなれば、ますます競争激化しそうですね。ありがとうございました。