モーター+バッテリーが“ただ同然”

BMWアクティブハイブリッド3

他グレード同様、内外装の異なるベーシックモデル(699万円)、スポーツ(719万円)、モダン(719万円)、ラグジュアリー(719万円)、Mスポーツ(745万円)をラインナップ。ボディサイズは全長4624mm×全幅1811mm×全高1429mm

328iセダンで日本デビューを飾った新型3シリーズ。本命の320iが上陸したかと思えば、アクティブハイブリッド3(以下AH3)の注文も受け付け始めた。秋には、ワゴンボディのツーリングや、ディーゼルターボエンジン搭載車の投入もある。同一車種でディーゼルからハイブリッドまで揃うのは、新型3シリーズが日本初、なのだ。しかも、320iにはマニュアルトランスミッションまであって……。

とまあ、欧州プレミアムDセグメントのスタンダードを争う戦いは、物量作戦の様相を呈してきたが、この秋には“3シリーズが一歩リード”ということになるだろう。
BMW3シリーズツーリング

5月に本国で発表された5代目となるツーリング。ガソリンエンジンモデルは2リッターターボを搭載した328iツーリングが登場した。こちらもベーシックモデルに加え、スポーツ、モダン、ラグジュアリー、Mスポーツを用意する

BMWアクティブハイブリッド5

アクティブハイブリッドの第3弾として、2012年3月に導入されたアクティブハイブリッド5。価格は850万円

待望のAH3と328iツーリングを試しに、ミュンヘンのBMW本社を訪ねた。

それにしても、AH3の価格設定には、アクティブハイブリッド5(AH5)と同様に、またもや驚かされた。(5シリーズとちがって)ベースとなる現行型335iの日本設定がないため、単純には比較出来ないけれども、旧型335iセダンに比べて+13万円という価格に収められたのだ。モデルチェンジしていることを考えれば、早い話がモーター+リチウムイオンバッテリーが“ただ同然”、である。

AH3で採用されたハイブリッドシステムは、基本的にAH5と同一。パワフルさと高効率性で定評のある3リッター直噴直6シングルターボエンジンに、モーター内蔵型のZF製8ATを組み合わせたフルハイブリッド車だ。専用リチウムイオンバッテリーがトランクルーム床下に押し込むように積まれているため、AH5に比べてトランク容量の損失が少ない、どころか絶対量で上回っている。

ちなみに、トランク容量は、ノーマル3シリーズ:480リッター、AH3:390リッター、AH5:375リッター、ノーマル5シリーズ:520リッター。嬉しいことに、AH5にはない、40:20:40の分割可倒式リアシート/トランクスルーが採用されている。

システムスペックはAH5と全く同じで、340ps/450Nm(エンジン単体では306ps/400Nm)。EV走行レンジは、AH5よりも軽いため許容速度が上がって75km/hまで、距離は変わらず3~4kmである。また、ECOプロモードを使った場合、80~160km/hの高速走行中にスロットルオフ、いわゆるコースティング状態となった場合、諸条件を満たしたうえでエンジンが完全に切り離される。