クレジットカードはタブーなのにカードOK?
お金の管理になれるまでは、すぐに決済が完了するカードが最適。将来的にクレジットカードを使おうと思う人も、まずはこれで練習することがベター。
貯金生活には、後払い方式で支出を見えにくくするクレジットカードはタブーとお話ししてきました。支払いに計画性をきちんともてるまでは、家計管理を狂わせるものになるからです。でも「クレジットカードのない生活は不便」という声も多く聞こえています。そこで、家計管理に自信が持て、後払い方式でもやりくりが混乱しない家計を作り上げるまでは、現金払いと管理方法が異ならないVisaカードとデビットカードが一体化した「Visaデビットカード」をお勧めしています。 でも、クレジットカードとは違うから不安、本当に便利なの? という質問もお受けしますので、「Visaデビットカード」について、説明をしていきたいと思います。
デビットカードとVisaデビットカード
デビットカードとは10年ほど前から普及し始めた、銀行などのキャッシュカードで直接お金を支払えるカードのことです。日本では「J-Debit(ジェイデビット)」と言います。口座からたくさんのお金を引き出さなくても買い物ができる、時間外手数料をかけてお金を引き出さなくても買い物ができる、ATMの取り扱いのない時間帯でも口座にあるお金で買い物ができるということが便利なシステムです。
ですが、このJ- Debit(ジェイデビット)に加盟する店舗が増えず、利便性に欠け、利用者への普及も十分ではありませんでした。そういう事情を受け、Visaが利用できる国内外の店舗で使える「Visaデビットカード」の発行を幾つかの銀行が開始したのです。
Visaが付くことによる魅力
デビットカードにVisaが付くことで、利用店舗の幅が広がるということは先に述べましたが、ほかにはどういうことがあるでしょうか。まずはデビットカードですから、クレジット機能がなく、後払いができないという点。クレジットカードは利用した金額を決められた日時で締め、利用額を請求されるという後払いシステムです。Visaデビットカードは利用後、即時に決済されます。利用口座に日常生活に使うお金を入れておくと、カードを使いながらにして家計の管理が容易になることも魅力です。また、カード番号が発行されるので、インターネットショッピングもクレジットカード払いと同様にできます。しかも決済は即時です。このように通常の生活の場面では、クレジットカードの使い方と大きな差がなく利用できるのです。