素朴さが残るバリの離島、ヌサ・レンボンガン
バリ島の隣に浮かぶヌサ・レンボンガンは、”10年前のバリ島”といわれるほど素朴さが残る小さな島。日帰りツアーで訪れることも、のんびりとリゾート・ステイすることもできます。バリ島から一歩先へ、足を伸ばしてみませんか?バリ島から、のどかな離島へ
バリ島とバドゥン海峡を隔てた沖に位置する離島、ヌサ・レンボンガン。バリ島からは距離にして12マイル(約19km)、船で1~2時間(カタマラン船の場合、約90分)のクルーズでアクセスすることができます。ヌサ・レンボガンに寄りそうように浮かんでいるのが、グッと大きなヌサ・ペニダと小さなヌサ・チュニガンの2つの島。ヌサ・ペニダはマンボウが出没するダイビングスポットとして日帰りダイブツアーで訪れる島で、もうひとつのヌサ・チュニガンはヌサ・レンボンガンから橋で渡ることもできる、ローカルが暮らす島です。バリ島からのボートが着くのは、メインのマッシュルーム・ベイ(サンヒアン・ベイと呼ぶ人も)。この白砂ビーチにはリゾートホテルやロスメン、数軒のレストラン、そして日帰りツアー客用の施設「アンカレッジ」があります。メインビーチとはいえ、車の往来や物売りなく、のどかそのもの。白砂が美しく、バリ島東海岸や晴れた日にはアグン山を望む、なかなかの景勝ビーチです。砂浜にはジュクンと呼ばれる、細長くカラフルにペイントされた伝統的な船が眺めのアクセントになっています。
島の内側に入ると、”10年前のバリ島”の言葉を実感するはずです。1周10kmの島にはジュングッ・バツーとレンボガンの2つの村しか、ありません。主要道路でも道幅が2~3mしかなく、未舗装の部分もあちこちに。村では見上げるほどの急こう配の階段が続く寺院やバンヤンツリーの大樹、無邪気に遊ぶ子供たちの姿が。また、浅瀬に仕切られた海藻の養殖場では天秤で収穫物を運ぶ人々や、鼻をつく潮の香りに包まれたビーチの木陰では、しゃがみながら海藻を干す人々を見かけることも。旅情あふれる風景と出会うことができます。
ヌサ・レンボンガンで何をして過ごす?
ヌサ・レンボンガンでの過ごし方は、ビーチでのんびりしたり、ダイビングやシュノーケリング、そしてサーフィン。クタやレギャンでは混雑しているサーフィンも、ここまで来ると、ほぼ貸切状態なので、俄然テンションが上がります。透明度もグンとアップしているので、シュノーケリングも大満足。テーブルサンゴやエダサンゴの合間をチョウチョウウオやツノダシなどが泳ぎ、澄み渡った水中世界を満喫できます。サーフィンもシュノーケリングも、ここまで来た甲斐があるというもの。自転車を借りて、穴場ビーチを探しに探検に出かけるのも、おすすめです。島の南側のドリームビーチは幅100mほどで、海岸線を縁取るようにアダンの木々が繁り、こぢんまりとしたキレイなビーチ。ロスメンでビーチチェアを借りて、のんびり過ごすこともできます。ビーチを見下ろす丘の上にはカフェがポツンとあり、海を眺めながらビールやモヒートを楽しむことも。島の西側のサンセットビーチは砂浜というより、岩盤ですが、穴場感は上々。ワルンも1軒、あります。