夫婦円満な家計管理は、一体型、手当型のどっち?
家計管理の方法による違いで、夫婦関係はわかる?
家計管理の方法は、お互いが納得して決めて、現状の形態になるのが通常だと思いますが、「一体型」と「手当型」で、現在の家計管理の満足度に違いはあるのでしょうか?
■一体型の家計管理の方が、納得度が高い
「現在の家計の形は望ましいか」という質問について、共働き世帯と専業主婦世帯の夫・妻それぞれの回答を見ると、総じて、「手当型」よりも「一体型」の方が、満足度は高いといえます。特に、専業主婦世帯の妻回答を見ると、「一体型」の満足度は83.9%という高い値を示しています。一部を家計費として渡されるよりは、収入全体で管理できるので、管理しやすいし、安心感があるのでしょう。
共働き世帯の場合も、妻回答・夫回答共通して、一体型の満足度の方が高くなっていますが、「夫の稼ぎは2人のもの、妻の稼ぎは妻のもの」と考える、共働き妻が一般的だと言われるなかで、「手当型」を採用する共働き世帯の妻の満足度が、最も低いのは意外なことです。
■一体型の家計管理の方が、夫婦間のコミュニケーションが円滑
「一体型」と「手当型」の家計管理タイプは、夫婦関係にどのような影響を与えているのでしょうか? 共働き世帯で、「一体型」と「手当型」の家計管理タイプ別に、夫婦の会話の頻度について尋ねたところ、「よく話す」「話す」と回答した割合は、夫・妻ともに「手当型」(4割)よりも「一体型」(6割)の方が多いという結果でした。
「手当型」で、「まったく話さない」「ほとんど話さない」の合計が1割近く、というのには驚きです。「手当型」にする場合、主に夫が妻に家計費を支払うケースが想定されますが、家計費を出した後の残りは、自分の自由なお金ということになり、妻から見れば、その分を何に使っているのか、キチンと貯金をしているのか、不明な状態なので、不安な気持ちになります。その分、余計に夫婦間の会話が必要になると思うのですが、現実にはうまくいかないようです。
「一体型」の場合、主に夫が妻に収入を渡して、妻の収入を加えて家計全体を管理するケースが想定されますが、夫婦間の信頼関係があるから、妻に収入を全部渡している、ということなのでしょうか? そう考えると、夫が妻に収入の全部を渡さないというというのは、相手をあまり信頼していない、ということなのかもしれません。夫婦間のコミュニケーション(会話)の多い・少ないも、夫婦間の信頼関係が影響していると考えれば、この調査結果はうなずけます。
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