自分撮りを高画質で！ ソニー NEX-F3 レビュー(2ページ目)

自分撮り機能はピカイチなのだが……

非常に自分撮りがやりやすいNEX-F3ですが、ひとつ大きなポイントを書いておかなくてはなりません。それは「リモコンに対応していない」ということです。このことによって、自分撮りができるといってもその特徴はほぼ手持ち撮影のみに限られてしまいます。

セルフタイマーを使えばいいという声もあるでしょうが、実際に構図とポーズをある程度、決めた後にセルフタイマーをセットしなくてはならないというのは結構な手間で、かつ戻ってきたときに同じ構図がキープできるともかぎらないのです。

さらにリモコンが使えると、ある程度、焦点距離の長いレンズを使っても撮影ができます。自分撮りでも女性であれば撮影時に背景をきれいにボカしたいところ。ポートレート用のレンズである中望遠レンズ（用語解説：人物撮影に用いる中望遠レンズの特徴とは？）は、手持ちではちょっと使いづらい（というか、アップになりすぎてほぼ使えない）ものとなってしまいます。

たとえばNEXシリーズであれば75mm相当として撮影できるSEL50F18を使っていても、リモコンがあれば楽に撮影ができたのですが、残念なことにそれもかないません。

もうひとつ、自分撮りを極めるのであればスマートフォンとの連携、すなわちWi-Fiでの画像のやりとりにも対応して欲しかったところです。

ブログやTwitterにすぐ画像を投稿できれば、自分撮りをするターゲット層へのアピール度は高かったと思われます。NEX-F3はSDカードとメモリースティックDuoに両対応しているので、AirStationやEye-Fiを使えばよいのかもしれませんが。

と、いくつか惜しいなと思うところもありますが、それでも自分撮りのしやすさという面ではピカイチの存在といえるのは間違いないと思います。

また、超解像機能を利用した「オートポートレートフレーミング」という機能が搭載されています。

これは顔検出を応用した機能で、ポートレートにふさわしい構図でトリミングしてくれるというものです。今回、この機能をテストすることはできませんでしたが、自分撮りでも活躍してくれるのではないでしょうか。

参考サイト：
NEX-F3 商品の特長 | 楽しさ広がる自分撮り機能 オートポートレートフレーミング機能

次ページでは少し高性能になった高感度撮影などの画質面や操作性を見てみましょう。