レガシィ・アウトバックもマイナーチェンジ
ボディサイズは全長4790×全幅1820×全高1605mmで、日本では全幅がややワイドに感じることもありそうだ。最低地上高は200mmを確保。価格は269万8500円~372万7500円で、全車4WDになる
少し前になるが5月上旬にレガシィシリーズがビッグマイナーチェンジを受けた。フロントマスクを変更し、新たに2.5L NAエンジンと2.0L直噴ターボを搭載。シャーシや装備の改良なども含めた大がかりなもので、ここではアウトバックを中心にレポートしたい。
ご存じのとおりアウトバックは、レガシィの車高をアップさせたクロスオーバーモデルで、車高は70mm、最低地上高は50mmレガシィ・ツーリングワゴンよりも高くなっている。200mmのロードクリアランスは、日本のオフロードを走破するなら十分な高さで、ワゴンベースならではの積載性が最大の魅力だ。
レガシィシリーズでのアウトバックの比率は、現行型を含めておおよそ2割前後を占めている。確かにニッチな市場ではあるが、世界的に見れば確実に存在するマーケットに対応するモデル。日本勢ではレガシィ・アウトバックのみだが、輸入車ではボルボXC70、いまはカタログから落ちているがアウディのオールロードクワトロ、そして先日、フォルクスワーゲンもパサートオールトラックを導入している。
精悍な顔つきに
今回のマイナーチェンジで外装の見どころは、絵文字の「笑い顔」のようなフロントマスクからキリッとした顔つきに変わったのが特徴で、六角形のヘキサゴングリルと呼ぶグリルをより明確にデザインし直し、「L」字型のモチーフをヘッドライトに採用することで、精悍な雰囲気を漂わせている。
アルミホイールもアウトバックにはより力強いイメージのスポークデザインを用意。全体から細部にまで力感を抱かせるのが印象的だ。
内装では「SI-DRIVE」のスイッチをステアリングに移動することで、操作性を向上させ、センターコンソールの空いたスペースに新採用の電動パーキングブレーキを配置している。
シフトレバーをDレンジに入れてから、パーキングブレーキを解除させるという一連の流れを意識したとのことだが、エンジンスターターはステアリングコラムの右側にある。一連の操作性を強調するなら左側に配置して、「イグニッションオン」→「シフトレバーを操作」→「パーキングブレーキを解除」の方がいいような気もするが、誰もが慣れている右側にエンジンスターターボタンを残したのだろう。
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