30km以上の渋滞は半減
高速道路各社から発表された渋滞予測によると、今年は、新東名・御殿場JCT-三ヶ日JCT間162kmの開通や、休日上限1000円制の取りやめなどにより、渋滞は減少傾向にあるとのこと。お盆渋滞のピークは、下り線が8月11日(土)~12日(日)、上り線が8月14日(火)~15日(水)と予測されています。新東名・長泉沼津IC付近。手前が下り線。ゆったりとした3車線道路で、カーブの最小半径も3000mにとどめられている
NEXCO中日本のhpにある渋滞予測カレンダー。日付と路線を選ぶと予測が表示される
上り線のワースト3は、8月14日(火)19時、関越道・高坂SA付近の45km、8月15日(水)18時、関越道・高坂SA付近の45km、8月16日(木)17時、東名高速・大和トンネル付近の35km。
ワースト3に関しては上下線とも特に目新しさはなく、もはや宿命的。その反面、うれしいことに高速道路全体の10km以上に及ぶ渋滞回数は410回で昨年より69回減少。30km以上の渋滞は同60回に対し、30回に半減すると予測されています。
渋滞には、備えも大切
今年は減少傾向にあるとはいえ、お盆時期、酷暑の渋滞はクルマにとっても人にとっても過酷なもの。愛車のカーバッテリーは必ず確認しておきましょう。渋滞中も快適な空調で過ごすため、というのはもちろん、降雨時の視界確保にもエアコンは欠かせません。クルマの電気依存、バッテリー依存度は上がり続けていて、劣化兆候がなかったのにバッテリーが突然死、ということもあります。バッテリーに加え、過去のレスキュー実績から、JAFが注意を呼びかけているのが、ガス欠トラブル。渋滞中はSAも混雑し、給油待ちも長蛇の列となることを、忘れてはいけません。
渋滞には立ち向かわないのが一番
私は、渋滞は避けるに限る派です。渋滞中の事故や、渋滞をやり過ごそうとする人とクルマでパンパンにふくれあがり、ストレスフルなSA、PAを何度も目撃しているからです。渋滞周知だけでなく、渋滞解消に向けても、電光表示を積極的に活用。ドライバーへ速度低下に対する注意を促す
実は10年ほど前、東名上り牧ノ原SAの手前で、土砂降りのなか、渋滞末尾にさしかかり、そこで起きていた複数台の事故に巻き込まれそうになったことがあります。突然前のクルマのブレーキランプがついたと思ったら横向きに。全車線幅いっぱいに跳ね上がった高さ3mほどの泥水の壁に突入。視界ゼロの次の瞬間現れた、クラッシュしたクルマの間を縫い(ABSのおかげ!)なんとか路肩に逃れました。
事故通報後も冷やした肝は暖まらず、しばらく歯の根も合いませんでした。それまでも何度か渋滞中の事故や、車両トラブルを目撃(時には経験)していたこともあり、その日以来、極力渋滞は手前でやり過ごし、解消してから高速道路に戻るようしています。
それでは次のページから、お盆ドライブの賢い走り方をお教えしましょう。