他のUltrabookにはない魅力
インターフェース面は比較的充実している。USB、HDMIに加えて、有線LANポート、VGA出力も搭載している。Ultrabookの多くはHDMI出力のみで、従来のプロジェクターのVGAに対応していないので、これを接続する際は変換アダプターが必要になるが、この機種に関してはその必要はない。古いプロジェクターしかない環境でもケーブル類を持ち運ぶことなくそのまま利用できる。VAIO TのACアダプタ
ソフトウェアは他のVAIOと同等で、VAIO Gateによるランチャーや設定なども他のVAIOと同等に設定できる。
VAIOシリーズは、モバイル系で過去魅力的な製品が多かったが、今回のUltrabookとなるVAIO Tはデザイン面ではVAIOらしさを残しているものの、機能などの点ではVAIOならではの特徴が目立ちにくい。従来のVAIOを使い慣れている場合、違和感なく最新のUltrabookを体験できるが、他社製品と比較した場合の特徴がやや見えてこない。
強いて言えば、オーナーメードモデルでのカスタマイズのしやすさが挙げられる。一般的なUltrabookは仕様を固定しているかカスタマイズできてもSSDの容量くらいだが、CPUやメモリ、SSDなどを自分好みに変更することができる。
執筆時点(2012年7月)での価格も、仕様を選べば日本メーカーながら海外メーカーにも負けないものとなっており、価格をそこそこに抑えた日本メーカー品が欲しい場合にはよいだろう。
従来のVAIOユーザーなどは違和感なく利用できるし、カスタマイズをしたい方にはおすすめできるのだが、他のUltrabookと比較検討したときに、この製品だけのUltrabookとしての特徴は何かと言われると、なかなか難しいところも正直なところある。ただ、完成度は他のVAIOと同等に高く、品質や使い勝手には問題ないので、選んで損をすることはないだろう。
【関連サイト】
ソニー VAIO T