オーナーが温めていたお店のコンセプトは
貴族の農場の戸外での食卓をイメージ
イタリア食文化に詳しいオーナーの長本和子さんは、以前南イタリアの貴族が所有するワイン醸造所や農場を幾度か訪れたことがありました。仕事に従事する人々が早朝から畑に出て手入れをし、自分たちが作った新鮮な野菜や果物、チーズ、ワインをテーブルに並べて食事をする。そんな生活と環境が素晴らしく感じられ、リストランテを作る時の基本イメージになったそうです。
なお、お店の名前のカシーナはイタリア語で「農場」、カナミッラは長本さんのお嬢さん「カナミさん」からきており、「カナミちゃんの農場」ということになります。
お店はイタリア製の家具や食器、ファブリック、小物を使い、お花や植物とともに女性オーナーの細やかな感性でコーディネートされています。イタリアの農場風の、明るい、楽しい雰囲気の食空間で、お友達との楽しいランチやディナーにもぴったりのお店です。
貴族の農場のイメージでコーディネート
貴族の農場の屋内での食卓をイメージ
南イタリアでは、自宅のテラスでもよく食事をします。最初のコーディネートは、貴族の農場の戸外での食卓をイメージしています。イタリア製のレモン柄のテーブルクロスを敷き、白いトップクロスをかけます。ナプキンも白で、ナプキンリングはレモン柄のクロスと同じファブリックを使用し、素敵なピンで止めています。テーブルには可愛いお花のブーケが添えられています。
もう一つのコーディネートは、貴族の農場の屋内のイメージで、アンダークロスはうす緑色が基調の長本さんお手製のものを使用しています。両方のテーブルともカジュアルなイメージなので、重々しくならないように、あえてお皿はセットしないそうです。
イタリア製のアンティークのテーブルセンターを使って
みなさんのご自宅でもトップクロスに、レストランで使用される白ではなく、黄色、クリーム、緑、淡い緑色などを使うことにより、イタリアの「貴族の農場」のようなカジュアルで家庭的なイメージのコーディネートができます。レモン柄以外では、これからの季節にぴったりのひまわりの花のクロスも食空間を明るく華やかに演出してくれます。
ハンドメイドのファブリックや可愛い小物を使い、明るい色でカラーコーディネートをすると食卓がリラックスした、明るく楽しい雰囲気になります。
農家から届く新鮮な野菜やハーブ、果物を使った料理
イタリア各地の郷土料理が楽しめます
長本和子さんの著書は「イタリア野菜のABC」(小学館)、「シチリア海と大地の味」(文化出版)があります。
取材協力:カシーナ カナミッラ
目黒区青葉台1-23-3-2F
TEL:03-3715-4040