宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

宙組トップスター大空祐飛・野々すみ花―退団(2ページ目)

2012年7月1日、宙組トップスター・大空祐飛さん、娘役トップスター・野々すみ花さんが、宝塚歌劇団を卒業しました。大人の魅力溢れるゴールデンコンビでした。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド


宙組トップスター時代
2009年『大江山花伝』茨木童子 *トップお披露目
2009年『カサブランカ』リック *本公演トップお披露目
2010年『シャングリラ -水之城-』空
2010年『TRAFALGAR』ホレイショ・ネルソン
2010年『銀ちゃんの恋』倉丘銀四郎
2010年『誰がために鐘は鳴る』ロバート・ジョーダン
2011年『ヴァレンチノ』ルドルフ・ヴァレンチノ
2011年『美しき生涯』石田三成
2011年『クラシコ・イタリアーノ』サルヴァトーレ・フェリ
2012年『仮面のロマネスク』ヴァルモン子爵
2012年『華やかなりし日々』ロナウド・フィリップス

大空祐飛メモリアルブック

(C)阪急コミュニケーションズ

切れ長の目に、長身で抜群のスタイル。シルクのスーツ、ソフト帽に添える指。優しい声。去ってゆく背中で見せるその男(役)の生き様。

大人の魅力あふれる大空祐飛さんの退団を知った時にまず思ったのは「これでシューマッハはみんないなくなっちゃうなぁ……」でした。

ちょうど私がこの宝塚ファンのガイドを始めた2001年初め、カリスマ的存在で大人気だった月組トップスター真琴つばささんのCDに参加したのが、当時の月組若手スターの汐美真帆さん、大空祐飛さん、霧矢大夢さん、大和悠河さんでした。この4人のユニット名がシューマッハ。真琴さんと共に、ジャニーズのメドレーを歌い踊ったNTV「THE夜もヒッパレ」の映像を今でも覚えています。
そして大空さんは、旧・宝塚大劇場に立ったことのある最後のトップスター。それも合わせ、一つの時代が終った感がします。

天海祐希さん、久世星佳さん、真琴つばささん、紫吹 淳さんらのトップスターの元、月組で下級生時代を過ごします。
新人公演初主演は、1998年『WEST SIDE STORY』(第1幕)のトニー。
『黒い瞳』の新公では二番手格のプガチョフ。その本役、紫吹淳さんの途中休演の折には、本公演でプガチョフの代役という大役を果たしました。
2001年『血と砂』で、汐美真帆さんとバウホールW主演を務め、屈折した闘牛士プルミタスを熱演。

『HOLLYWOOD LOVER』

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

本公演では個性的な役が続きます。初演では未沙のえるさんが演じた『ガイズ&ドールズ』ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン。ブロンドのロングヘアーが美しく色っぽかった『長い春の果てに』のフローレンス。瀬奈じゅんさん、貴城けいさんの同期3名で役替わりをした『飛鳥夕映え』の中臣鎌足と蘇我石川麻呂。

バウホール公演単独初主演は『THE LAST PARTY』のフィッツジェラルド。ここ辺りからでしょうか、「大空祐飛といえば大人の男」と思うようになったのは。
月組での最後の主演、『HOLLYWOOD LOVER』ステファーノ。花組全国ツアーでの『哀しみのコルドバ』リカルド・ロメロ等々。

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