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2012年ドライバー、飛ばしのトレンドとは?(2ページ目)

2008年に施行された高反発ドライバーの規制から、はや4年。市場では再び高反発ドライバーがラインナップされ始めています。一方で、別のアプローチで飛距離アップを実現するドライバーも。最新の飛ばしの事情に迫ります。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

最新の飛ばしトレンドとは?

エッグセブン

7度という極端に小さいロフト角で大きな話題となっているPRGR「エッグセブン」

まず、揺り戻しの動きとして指摘しておきたいのが、高反発ドライバーのラインナップ。意図的にルール不適合の反発係数を持ったドライバーです。マグレガーの「ゴールドターニー」ドライバーや、リョーマゴルフの「RYOMA D-1 スペシャルチューニング」などがあげられます。

実際のところ、「ルールなんかどうでもいいから、飛ぶクラブが欲しい」というニーズは少なくないようです。特に年配層で飛距離の落ちたゴルファーには切実な問題になるでしょう。実際に、高反発ドライバーは初速アップの効果が大きく、飛距離をアップする効果は高まります。

しかし、ゴルフもスポーツですから、ルールを無視してしまっては成立しません。ゴルフ場でローカルルールを設定するなど、使用する環境を整えることも今後は重要になるのではないかと思います。

以前の記事、「注目したいドライバーのヘッド重量」で紹介したようなヘッド重量をアップする方法も注目されています。特にヘッド重量が大きい事をセールスポイントにしているピンの「i20」ドライバーや「G20」ドライバーが、世界のツアーで活躍し、また市場でも高評価を得ていることが追い風になっています。

重いヘッド重量のドライバーを使用するにはそれなりのパワーが必要です。飛距離アップしたい年配層にはあまり有効な飛距離アップではないでしょうが、マスターズを制したババ・ワトソンをはじめとしたピンを使用するツアープロの活躍は目覚ましく、今後、他のメーカーも重ヘッドへと追従しそうな勢いです。

最後に注目したいのが、弾道調整機能のついたドライバーです。当サイトでも何度も紹介している弾道調整機能ですが、ここでは特にロフト角に注目します。

ロフト角は、クラブに表示されている数値と実際に測定されるリアルロフトに差がある事がほとんど。しかも、モデルによってその差は様々です。しかし、ロフト角自体は飛ばしを考えるうえで極めて重要で、もっとも飛距離が期待できる打ち出し角とバックスピン量を決めるのは主にロフト角なのです。最新モデルの弾道調整機能は、かなり細かい設定ができるようになっているので、最長飛距離を狙えるように、ロフト角を微妙に調整することが大切です。

PRGRの最新モデル「エッグセブン」は、なんとロフト角7度。6月にはさらに特注スペックのロフト角5度をラインナップしています。ロフト角が少なくなれば、理論上はエネルギー効率は上がり、飛距離アップの可能性はたかまります。一方、少ないロフト角では十分な打ち出し角とバックスピン量が得られず、ボールが失速してしまいます。

このクラブは、打ち出し角が高くバックスピン量も多くて飛距離をロスしているゴルファーのためのスペック。ごく少数ですがハマれば、大きな飛距離が期待できるクラブです。メーカーでも「打つ人によって飛ぶ飛ばないがはっきり分かれるドライバー」とアナウンスしています。

今後のドライバー選びは、ロフト角はもちろん、重量やシャフト硬さなどのスペックを適正にすることがさらに重要になると考えられます。ハマれば10ヤード、20ヤードの飛距離アップも十分に可能でしょう。手軽に適正スペックを探せる弾道調整機能の人気は今後も続くのではないかと考えられます。

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