「ノマドに生き方」に関する議論を分析してみました
遊牧民のように自由に、移動しながらお金を稼ぎ生きていくライフスタイルを「ノマド」と呼ぶようになりました。ニューリッチを提唱する私も、特定の会社に所属することもなく、ノマドとして時にカフェなどを移動しながら仕事をしています。先日、ネットニュースを見ていたら、ノマドをめぐるおもしろい議論を発見しましたのでそれについて書きたいと思います。皆さんは「ノマド」という生き方をどう思いますか?●「ノマド」をめぐる議論が炎上する理由
また、以下から、「ノマド」をめぐるさまざまな人の意見と自分が考えることを紹介していこうと思います。
確かに、お店を持っている自営業以外の自営業はノマドですから、ただ呼び方がイマフウになっただけかもしれません。そういう意味では、アラサーとかアラフォーとか、団塊世代とかいう類いのひとつと言えます。ただ、インターネット技術やクラウドサービスの発展によって、より幅広い人にもノマド的な動き方ができるようになった、という側面はあると思います。
人によって違うと思いますが、私とっては本当です。カフェのほうが生産性が上がるんです。自宅では仕事に集中できないのです。もちろん私は勉強や読書もできませんから、私は簿記1級やUSCPAも専門学校の自習室で勉強しました。
逆に、自宅で集中できる人がうらやましいと感じます。
●最近「ノマド」ってコトバが嫌いになってきたオイラは少しオッサンなんだろうか。
いや、そんな難しい話ではなく、ただ単に楽しいからです。楽チンだからです。
楽しいからそういうスタイルを追求する、これでよいのではないかと思います。
ノマドワーカー=個人請負業という前提なのでしょう。私の場合は、フリーでも仕事を請け負っていますが、企業のオーナーであり、個人投資家でもありますから、ここの定義にはあてはまらないかもしれません。個人投資家には発注主も依頼主もいないので……。ただ、ここで議論されている定義は、ノマドやフリーランスに限らず、すべての職業人に言えることでしょう。
●ノマドワーカーたちよ、年収を詐称するのはやめなさい
収入が大前提である点には同感です。でもそんなキリキリしなくても、自由さというのも重要な要素だと思います。収入がなければ生活できないですが、収入が変わらず、あるいはちょっと減るかもしれないが、引き換えに自由が得られるなら、それはそれで、本人にとってはハッピーという人もいるでしょう。実際には、安易にフリーになる人よりも、やむを得ずフリーにならざるをえない人が多いような印象で、そういう人が不幸になるようですね。年収詐称が横行しているとは思いませんでしたが、確かに請負業中心のフリーランスの仕事だけが生活の糧なら、年収はだいたい想像がつきますね。しかし、ノマド投資家は侮れません。普通のフリーランス風のオッサンが億を稼いでいてびっくりしたことがあります。私も講演や執筆で目立っているので、それが本職と思われていることがよくありますが、裏の収入源は、みんな持っているんですよね。
ノマドは目的や目標などじゃなく、手段であり、様式です。純粋に「自分はどういう生き方をしたいか」その方法としてノマドスタイルがあるわけです。収入がなければ、ノマドに限らず、どんなワークスタイルでもしんどいのは変わらないでしょう。一般的にノマドを推奨する人は、ちゃんと収入源がある。情報の受け手は、それが前提で話しているということを理解しなきゃいけないと思います。
●「ノマドワーカー」として生活を成り立たせることができるのか?
これは発想が逆かもしれません。生活を成り立たせる基盤ができてからノマドになるのがまっとうな順序ではないかと思います。でなきゃ、こわくてできないですしね。収入源の見込みが無くノマドに飛び込むような無鉄砲な人がそれほど多いとは思えないのですが・・・。●「ブログで稼ぐ」は現実的か?PV別ブログ収益をざっくり計算
で、ノマドに欠かせない(?)ネット収入。PVは重要ですが、現実はそう単純ではありません。なぜなら、アドセンスのようなクリック課金ならPVと収入は連動しますが、アフィリの場合はクリック→購入へのコンバージョンが効くからです。そして、アフィリ単価は商材によって驚くほど違います。私もアドセンスはやっていますが、これは微々たるもので、ほんの飲み代程度です。儲かっているアフィリは購入タイプで、高単価商品だけをやっていますPVは少なくても高収益。そういう商品・カテゴリーを選んでいるだけの話です。もはやどんなアフィリブログを作ったかも忘れ、ログインIDすら忘れてしまったブログから、なぜか毎月ちょこちょこ収益が上がるので、これはこれですごい世界です。
●ノマドを叩く記事しかみないので、全力で応援する記事を書いてみた
確かに、「ノマドとはこうだ」「こうあるべきだ」みたいな主観を押し付けるから、いろいろ議論になってしまうのでしょう。たとえばこれは、どこでノマドライフを送るかでも異なると言えます。たとえばフリーになって月収20万円だとする。これだけなら、フリーなんてならなきゃよかった、と思うかもしれない。しかし、たとえばタイやベトナムにいて、翻訳やデザインなど日本向け仕事をしていたらどうか。円で稼いで物価の安い国で暮らす場合、月収20万なら、たとえば現地人の月収100万円の高給取りと同じくらいめちゃめちゃ金持ちです。●ノマドの指標は年収ではない - クリエイティビティ高まる本当のノマドの豊かさとは
同感。私も、ノマドは自由の最大化にあると思います。自由とは、選べること。それは、「自由に使えるお金×自由に使える時間=より大きくする」ということではないでしょうか。自由に使えるお金がたくさんあっても、超多忙なら自由度は低くなります。時間がたっぷりあっても、お金がなければ不自由です。つまり、「指標は年収ではない」ではなく、「年収も」というのが正確です。そして、その生活が何年も維持できなければなりません。今だけもてはやされる、今だけ収入がある、といっても、自分の人生はあと何十年も続きます。そのスタイルで、あと何十年も維持できるでしょうか?ノマドの指標は、「年収×自由時間×継続年数」と言ってよいかと思います。でも、彼の発言には頷けるところがあります。やはり一言では定義しきれないのかもしれませんね。
●ノマドワーキングってなんでしたっけ?
アイタタ……。カフェで何時間も粘る、自称起業家、私のことです(苦笑)ただ私の場合は請負仕事は講演や著作以外はほとんどやっておらず、自分で事業を考えてローンチするのが生業なので、ここでいうノマドワーキングの範疇には入らないかもしれません。自分で商品・サービスを創り、顧客を開拓し、売上をつくっていく。発注主も依頼主も検品主もいない。請求書を出す必要もない。これがオフィスを持たずに固定費をかけずにどこでもできるから、やはりノマド最高、と思います。