ココロの距離を縮める質問とは?
続いて、質問力について。質問するときのポイントは、相手のパーソナルな部分を感じ取れる質問をしてみること。どんな関係性の相手でも、その人を知るには、世間話や仕事の話ではない、個人的な質問をするのがオススメ。短い会話の中で1つでもいいから、パーソナル質問をしてみると相手のことがよくわかるし、相手の回答を受けて同じ質問について語ることで、自分について伝えることもできます。この日のワークでは、2人組を組んで、「これまで男の人からもらって、嬉しかったプレゼントは何でしたか?」という質問を投げ合って会話してもらいました。
シンプルな質問ですが、そこには、答える側の恋愛観や金銭感覚、人生観など、さまざまな価値観が感じ取れて興味深いもの。ちなみに、「“男の人”とは、恋人や配偶者でなくともかまわない」と、質問の最後に付け加えておけば、答える側も気楽になります。
伝えるには、制限時間を設けること
この会話のワークは、予想を超えて大盛り上がり。その後、2人組で会話したことを、聞き取った相手のパーソナルなことを、全員の前で発表し合ったのですが、これもまた面白かった! 伝える力のレッスンです。1人の発表には、1分という制限時間を設けました。印象的な話や思い入れのある話ほど、まとめるのが難しくて、とかく長くなりがち。だけど、ダラダラと話したところで、伝わるものも伝わらない。特に女性の場合は、会話に興奮や感情がともなうと支離滅裂になって、聞いているほうは置いてけぼりになってしまう……なんてことも。そもそも男性は、長話、起承転結のない話が苦手な人が多い!
制限時間を設けることで、いかに端的に伝わるように話す頭のレッスンになるし、同時に、1分という時間を体で覚える、体内感覚を磨くレッスンにもなります。