お金を貯める体質改善ノート/お金を貯める体質改善ノート

他人ごとではない「借金」どう向き合う?

借金がしにくい時代になった……とは言われているものの、実際にはいまだ借金に悩んでいる人はたくさんいます。きっかけは「生活費不足」ということも。実際年収に占める借金の割合がどのぐらいになったら生活はキツくなる?また解決の方法は? 借金との付き合い方を考えてみましょう。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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借金問題は「対岸の火事」ではない!

私たちが借金をする理由

借金で悩む人はいまだ多く、理由も普段使う生活費が不足している、というケースが多いのです。気軽なクレジットカードがきっかけになりやすい。

多くの家計を見て、いまだ多いなと思うのは「借金」を背負っている人がかなり多いということです。

法律家たちの「過払い金請求」「借金整理」のTVコマーシャルが増えたころにお金の貸し借りに関する法律が改正され、借金がしにくくなりました。年収の3分の1を超える融資を禁止し、返済能力を超える過剰な貸し付けを行わないようにする制度である「総量規制」が導入されたからです。そのころより、借金を抱える家計は少なくなった、という先入観を持ちがちでしたが、今でもかなりの家計で借金を抱え、悩んでいるのを見受けます。
借金をしていない方は「借金するほど何にお金を使うのか」と疑問に思われるかもしれません。ギャンブルや遊興費で浪費していると判断されがちですが、実際には生活費の補てんとして借りる人が多いのが実際です。

キャッシング、消費者金融での借金経験者はかなり多い

いまはクレジットカードのキャッシングや消費者金融のATMで、ごく簡単にお金を借りることができます。そのため、借金をすることへの精神的ハードルが昔よりも低くなっている気がします。個人信用情報のデータ数からの推測ですが、消費者金融を利用しタことがある人は4人に1人の割合です。クレジットカードからのキャッシングも含めると、3人に1人とか、2人に1人にもなりそうです。

ほしい高額商品を簡単にクレジットカードで分割払いしたり、生活費を予算内に収められずにカードを使ったり、前月のカード払いが多く、やりくりに行き詰ってキャッシングが継続的になされているというのであれば、全然ダメです。家計管理としては赤点です。そのような人は、すぐさまカードを封印しましょう。はじめは厳しいでしょうが、毎月の現金収入の範囲内で生活できるようになることが最優先事項です。

借金が年収の1/4以上あれば「問題のある金額」に

借金はいくらあると問題なのか? と思ったことがある人も多いでしょう。よく、TVなどで聞く何百万円、何千万円という金額だけが問題でしょうか? 実際の生活においては、もっと少額でも「問題のある金額」になりえます。具体的に言うと、年収の4分の1以上の借金があれば、それはしっかりした「借金」ととらえてよいと思います。

おそらく、具体的金額とすると、数十万から100万円前後。よくありそうな借金の金額です。この程度の金額だと、本人は「頑張ればすぐ返せる」と軽視していることが多いものです。しかし、実際にはその借金が頑張っても返せず、弱り切ってどうしてよいかわからない……となってしまうこともよくあることなのです。

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