大人4人でのロングドライブも十分にこなす
Q3の全長は4385mmしかなく、A3よりも100mmほど長いだけだからリヤシートの足元空間などはCセグメント車のハッチバックとほとんど変わらない。頭上空間も身長171cmのレポーターでこぶし1つ分くらいの余裕と閉塞感を抱かない程度にとどまる。
それでももちろん、大人4人が快適にロングドライブを楽しめる室内空間ではあるし、460L~1365Lの荷室容量はステーションワゴン並みの広大なラゲッジスペースで、SUVに期待する積載性は十分クリアしている。何よりもトノカバーをしたままでも十分な天地高があるのもうれしい。テールゲートウインドウが寝かされているのに、積載性はまったく犠牲になっていないのは美点だ。
170PS仕様も気になる
Q3の完成度の高さを目の当たりにすると、まずは70万円高い211PS仕様からの導入でも十分なインパクトをコンパクトSUV市場にもたらすのは確信できるが、こうなると上級グレードだけではなくエントリーの170PS版の出来も非常に気になるところ。待ちに待っていたのなら211PS仕様を購入してもまったく後悔しないどころか、高い満足感を得られるはず。一方でライバルが多いクラスだけに、170PS仕様を待ってから判断しても遅くはないだろう。
ひとつ確実に言えるのは、数多いプレミアムSUVの中にあって日本でも抜群に扱いやすいコンパクトサイズのQ3が加わったことは潜在ユーザーにとって朗報であることだ。
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