動物の漢字が入った名前は、悪い意味があるのか

動物の漢字を子供の名前に付けて良いのか

動物の漢字を子供の名前に付けて良いのか

Q:
子供の名前に馬の字がつきますが、動物の名前がつくといじめの対象になると言われました。主人と一生懸命考えてつけたもので、馬の意味も調べてつけて問題は無いと思っていますが、言われたままでは良い気がしないのです。何か悪い意味があるのでしょうか。


A:
日本では馬は元気なものの象徴で、名前によく使われる字であり、問題はありません。また動物を表す字を名前に入れること自体も、よほどおかしな動物でないかぎり支障ありません。名前には馬のほか、竜(龍)、虎の字も人気があり、時には鷹(たか)、鴻(こう)、蛍、兎などの字も使われます。

実は動物のイメージに関する字というのは、一般の人が考える字はごくわずかですが、実際はその何倍もあるのです。例えば馬の字は動物のウマですが、駿、篤、駆、駒、駕、騎などの字も、みなウマに関係する字で、名前に使われる字です。またヒツジの場合は、羊の字だけでなく、羊の入る漢字はたくさんあり、中でも美、翔、祥、義、儀、洋、達、善などの字は名前によく使われます。このほか、隼、翼、慶、麗、進、雄、勤、虹、楓、強、地、貴、桜、豪、毅、雅、羽、寛、皓、賀、浩、絆、などもみな動物に関係する字ですが、ほとんどの人は特別に動物を意識することなく名前に入れていることでしょう。つまり動物に関係する字というのは一般に考えられているよりはるかに範囲が広く、動物に関する字を否定したら、つけられる名前の範囲はかなり狭められてしまうことになります。
 

十二支は動物とは関係がない

十二支を表す字も、動物の字だと思われることも多く、その中で、子、寅、辰、亥、卯、巳、午、酉、などの字は名前に使われます。ただし十二支の字というのは、実はもともとは動物と関係はありません。ただ子の字は人間の幼児をあらわし、亥の字は動物の骨をあらわしますから、動物とまったく無関係ともいえませんが、漢字の成り立ちの上からは、十二支が十二種類の動物だ、と思うのは間違いです。

このように、どの漢字がどんな動物と関係があるかどうかということは、かなり専門知識の範囲になるので、簡単に調べられることでもありません。素人さんの説明に惑わされるのはやめましょう。
 

動物の好き嫌いはさまざま

動物の好き嫌いは様々

動物の好き嫌いは様々

ついでながら、どんな動物を好み、どんな動物を嫌うかは、国や民族、時代によってさまざまです。古代にはいろいろな民族が、実にさまざまな動物をトーテム(守護神)として崇めていました。また蛇が精力の象徴と思われた地域は多いようで、古代の建築物には蛇の彫刻もかなり残されています。

日本では鶴や亀などが長生きをするおめでたいものとされ、蛇、猿、豚などは良くない譬えに使われてきました。犬は動物としては好まれましたが、「媚びて服従する者」の例えにも使われました。しかし中国では逆に亀は悪い譬えにされやすく、猿に神聖なイメージがあったりします。ただし中国では人の名前に動物の字を入れることはあまりありません。

宗教的な絡みによって動物の好き嫌いが生まれる場合もあります。例えばインドでは牛が神聖なものであったり、アラブでは豚が汚らわしいものとして嫌われます。キリスト教国では何と言っても羊が特別な意味を持っています。さまよえる子羊という譬えもありますし、羊飼いから牧師という言葉も生まれました。欧米にはシェパ-ド(Shepherd)という名字もよくあり、羊飼いを意味するものですが、日本では牧場で羊を追いこむ犬の名前として知られています。

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