子育て事情/習い事・おけいこ

子どもの習い事の「発表会」はここが楽しい(2ページ目)

ピアノやバレエなど、「発表会」のある習い事ってなんだか面倒くさい……そんな風に思って恐れ戦いていたガイド。でも今現在の認識はずいぶん「違うもの」になったんです。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

よそ子の「発表会」、ここが楽しい!

バレエ

小さな子ががんばっている姿に、よその子の発表会でもキュンとくる

しかし楽しいと言っても、一体何が楽しいのでしょう? そういう疑問も当然です。まず、何より、小さな人たちが、あの熱いほどのスポットを浴びて全身でドキドキしている姿にきゅんと来るんです。よく「最近の子どもは」なんて知った風にぐにゃぐにゃ文句をいう大人だって、あんな場所に一人ぽつーんと立たされて、堂々とふるまえますか? どうですか?

このステージに立つまで、どれほどのおけいこ、練習を積み重ねたのか。想像を巡らせるのもまた良し。ぐっときます。頑張ってきた小さい人たちに対し、心からの尊敬を送りたくなります。

もちろんステージ上でだって、失敗してしまうことも多々あるのですが、そのステージから、ともかく彼ら彼女らは「逃げない」。というか「逃げられない」のですよね。

「俎上の鯉」という言い回しの真意を、かなり正確に、小さなその身を以って理解する瞬間だと思います。

まあ、別に発表会のステージで失敗しようが、成功しようが、命を取られるわけではないのです。もちろん親などはもう口から心臓が出そうなほど(むしろ子どもよりも)緊張してたりするものではありますけど、どんなに緊張しようと、何しようと、別に大丈夫。仕事なわけでもない。

でもその舞台が誂えられるまでに、大人たちの間にどのような準備や苦労があっただろうという事を、子どもたちなりにうすうす感じてはいる。プレッシャーだって大いにあります。

そういった「重圧」「重荷」に耐えて、ステージに立つのです。でも、その場所は、自分にスポットの当たる特別な場所。普通に学校に通う生活の中では、まず用意されることのないような場所です。

「そこ」で、キラキラしないハズが無いのですよ。その小さな身体と、心が、いのちいっぱいにたった数分、思い切り煌めくんです。それを2時間ぐらい延々堪能すると、不思議に疲労しないことに気づき、驚きます。却って元気が出てくるんです。これ、あんまり知られていないことだと思うのですけど!


>> 身内だけで執り行うのはもったいない!

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