目が疲労しやすい生活環境にどっぷり?
目を酷使し続ける生活が当たり前になりがちに!
本来は、少しでも目が休まるように、通勤時間内の乗り物移動では、外の景色(遠くの景色や空など)を見ることができると良いのですが、ゲームをしたり調べ物をしたりと、なかなか目を休める時間に費やすことができない、という話もよく耳にします。理想は分かっていても、実行に移すことがなかなかできない、という場合も多いですよね。
このように、いつの間にか目を酷使する生活にどっぷりと浸かってしまい、目の疲労が当たり前のようになっている人もいます。そして、目の疲労のみならず、そこから、目の症状以外の不調を訴えるようになり、日々の体調不良から抜け出すことを難しくしているケースもみられます。
目の疲労から起きやすい体の不調は?
目の疲労がきっかけとなり、複数の不調を感じるようになることがあります。「今日はパソコンを使い過ぎたせいで、目の奥の痛みや肩こりが強いのかな?」と思う日があったとしても、そこから頻繁にその症状を繰り返すようになる可能性もあります。最初の不調をそのままにせずに、少しでも継続してケアできると良いでしょう。【目の疲労が関わる体の不調】
- 目がすぐに疲れてしまう
- 目の疲労感がなかなか抜けない
- 目に痛みや乾きがある
- 視力が低下したように感じたり、かすんだりする
- 目の奥が痛み、おでこの辺りまで不快感が広がることも
- 後頭部が重く痛むことがある
- 肩こり、背中が張って強張る感じがある
- 頭痛、頭が重い
- 姿勢を保つことすら疲れる
- 集中力や注意力が低下している
職場でパソコン画面を見ながらキーボードを意識し、手元の資料を見たりの繰り返しでも、焦点を合わせることが何度も繰り返されます。そのたびに、焦点を合わせる働きをもつ筋肉も酷使されています。パソコンでの作業や携帯の小さな画面で目を使い、目の疲労を招きやすい状態が反復されると、目の疲労も解消されずに翌日へ持ち越されることになりかねません。さらに、それが連日ともなると、自律神経系の働きが乱れ、姿勢を保持する機能の低下や肩こり、頭痛、目の慢性的な疲労症状へ……とさまざまな体調不良をきたすことになります。
目の疲労からの不調を予防するには?
ご自身でのケアが難しい場合は専門家に相談する方法もあります
【休息をこまめにとり、こめかみをトントン刺激】
パソコン画面などを集中して見つづける場合は、50~60分以内に10分間くらいは、目を休めるようにしたいものです。ですが、パソコンでの仕事が長引きそうな場合は、30分以内に1分程度の目の休息が効果的であるとも言われています。その場で、少し目を閉じて、おでこやこめかみを、指でかるくトントン叩き刺激を加えて、リラックスさせてみましょう。
【ほぐしグッズを利用してもOK】
目の疲労と肩こりから脱しにくくなる悪循環を断ち切るには、早めに肩こりや背中の筋肉の緊張を和らげておくことが大切です。特に自律神経系の働きは頭から首、背中にかけての緊張状態との関連が深いため、その範囲を気持ちよくほぐす時間を設けてみましょう。肩や背中にホットパックを乗せて温めたり、ツボ押しグッズで肩こりの気になる部位を圧してみたり、座り姿勢での筋肉への負担を減らすために、椅子の背もたれの腰部にクッションを挟むのも良いでしょう。
【目以外にも顔、首の筋肉の回復を図る】
目を酷使していると、目の筋肉も顔の筋肉も緊張が続き、その影響が首や頭部のコリへと繋がることがあります。その予防も兼ねて、目の疲労感が強まる前に、蒸しタオルやホットパックなどをまぶたに当てて温めてみましょう。もし、デスクチェアをリクライニングさせて全身を脱力できるのであれば、首の後ろ面にもホットパックを当て、ゆったりした時間を過ごすことができれば、さらに効果的です(10分間ほどリラックスしてみましょう)。
【正しく視力が矯正されているかチェック】
目の不調がなかなか緩和されない場合は、この機会にメガネやコンタクトレンズが、ご自身に合っているかどうかを確認してみても良いかと思います。目にとって、自然な見え方をしていないケースもあるため、眼科で目の状態も含め診てもらうと安心です。