最近では貯蓄性のない医療保険がメイン
解約返戻金のある医療保険とない医療保険がある
いずれも貯蓄性をなくすことで支払う保険料が抑えられていて、保険料水準としては、安い順に「定期医療保険<解約返戻金や還付金のない終身医療保険<貯蓄性のある終身医療保険」となっています。
解約返戻金のある終身医療保険も
終身の医療保険は、解約か死亡(被保険者死亡)した時に保険契約が終了します。医療保険の中には、解約の際、支払った保険料の7割程度(※)が解約返戻金として戻ってくるものも存在します。入院給付金や手術給付金の保障以外に死亡保障が付いていると、まとまった解約返戻金が設定されている場合が多いです。(※)商品設定や解約時期によってかなり差があります
一般的には、保険期間の経過とともに返戻金額が増え、平均寿命の80歳前後からは徐々に減っていきます。医療保険の解約返戻金は、加入期間中に入院給付金や手術給付金を受け取ったことがあっても、減額されるようなことはありません。
一時払終身医療保険にも解約返戻金がある
「一時払終身医療保険」は、銀行で医療保険を取り扱うようになってから増えている医療保険で、保険料を最初に全額支払います。保険料が百万円単位になるので、銀行に預けている定期預金が満期になったり、国債が償還したりした時に、その資金を使って加入する人が多いようです。このタイプは、保険の解約時には契約者がまとまった解約返戻金を受け取れ、被保険者の死亡時は受取人がまとまった死亡保険金を受け取れます。現存商品では、解約時だと支払った保険料の80~100%程度、死亡時には契約時に支払った保険料相当額が受け取れるようです。他の医療保険と同様に、入院給付金や手術給付金を受け取ったことがあっても、解約返戻金からその分を差し引かれることはありません。
※終身医療保険の終期は解約または被保険者の死亡であり、解約返戻金と死亡保険金(給付金)の両方を受け取れることはありません。
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