名所・旧跡/中国(山陽・山陰)の名所・旧跡

船でめぐるゆったり島の旅、隠岐へ【島根】(4ページ目)

日本海に浮かぶ隠岐(おき)は、歴史の舞台にも登場する静かな島々。大きな4つの島それぞれに個性があって、船で島を渡りながら大自然に包み込まれた風景を堪能することができます。ゆったりした旅にぴったりの隠岐をご紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

隠岐最大の島、見所が多い島後島

玉若酢命神社

隠岐で一番古い神社の建物がある玉若酢命神社(2003年11月撮影)

隠岐の島々の素晴らしい風景、続いては島後の島後島から。

島後島Yahoo! 地図情報)は、隠岐で一番大きな島。島全体が隠岐の島町に属しており、隠岐支庁、空港も島後島にあります。

 

水若酢神社

隠岐国一宮とされる水若酢神社(2003年11月撮影)

島の面積が大きい分、見所もたくさんの島後島。古刹も揃います。

西郷港に近い玉若酢命神社(たまわかすのみことじんじゃ、Yahoo! 地図情報)は、平安時代初期にまとめられた神社の一覧「延喜式神名帳」にも名前がある古刹。本殿は江戸時代中期に造られたもので、隠岐では一番古い神社の建物とされています。

 

島後島の北部にある水若酢神社(Yahoo! 地図情報)も隠岐国一宮とされた古刹。隠岐造という隠岐独特の建築方法で造られた本殿が目をひきます。

この他に鳴き天井を持つ本堂がある隠岐国分寺がありましたが、残念ながら2007年に火事で本堂他を焼失しています。

 

隠岐国分寺横にある牛突き場、隠岐モーモードーム

隠岐の牛突きが見られる隠岐モーモードーム(2003年11月撮影)

隠岐国分寺のすぐ横にある隠岐モーモードームでは、隠岐の伝統として伝わる牛突きが行われます。

隠岐に流された後鳥羽上皇を慰めるために始まったとされる牛突きは日本で一番古い闘牛とのこと。不定期に開催されるため訪れた時にすぐ見られるというものではありませんが、開催時期に訪れた時ははぜひ見ておきたいものです。

 

隠岐郷土館

隠岐で一番古い洋館、隠岐郷土館(2003年11月撮影)

島後島では古刹ばかりではなく洋館にも注目したいところ。

隠岐で一番古い洋館は、島北部にある隠岐郷土館。1885年(明治18年)に建築された島根県内でも一番古い洋風建築です。

郡役所として建てられた明治時代の建物を水若酢神社のすぐそばに移築し、現在は隠岐に関する資料を展示しています。

 


そして大自然からのプレゼントがたくさん詰まっているのも島後島の大きな魅力の一つです。次ページに続きます。
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