今年は大画面ナビが増殖
2年前、アルパインが8型の「ビッグX」を発売しヒットを継続。今年、一気に増えてきたのが大画面ナビだ。パナソニックが8型のLシリーズを発売したのに続き、イクリプスとアルパインは、より大型の9型大画面ナビを出してきた。カーナビの取付場所として一般的な2DINサイズのスペースには収まらないため車種限定にはなるが、対応車種のオーナーなら気になるはずだ。カーナビといえども、地デジやDVDも見られるAV機器。AV機器にとって画面の大きさは、それだけでも大きなアドバンテージだ。
それぞれの特徴を簡単に説明すると、パナソニックLシリーズはナビ周辺の操作ボタン付きパネルも一体デザインし、パネルと一体で販売されるのでインパネへのフィット感が良く、操作性も良好。装着の手間も軽減される。
タッチパネルはスマホ風のフリック&ドラッグができ、スマホ・アプリと連携してスマホ側からBluetooth経由でワイヤレスで目的地設定&ルート探索の操作ができるなど、使い勝手を高めている。Lシリーズは現時点でニッサン・セレナとホンダ・ステップワゴンに対応している。
アルパインとイクリプスは9型モデルを発売
イクリプスAVN-ZX02iは9型大画面もさることながら、ニンテンドーDSとの連携を図ったのが新しい。同梱のDSソフトを手持ちのDSに入れて立ち上げればカーナビとBluetoothで連携。DSで検索した地点をナビの目的地に設定できるなど、DSをナビのリモコン代わりに使えるし、周辺の観光スポットの情報を教えてくれたり、ご当地クイズを出題してくれたりもする。小さなお子さんを連れてドライブする機会が多い家族には役立つナビだ。
iPhoneアプリとの連携機能もあり。装着可能な車種は発売当初、アルファード/ヴェルファイア、プリウス(20系/30系)、フィット(シャトル/ハイブリッド/RS含む)だが、7月下旬にはプリウスα、ノア/ヴォクシー、ステップワゴン用の取付キットも発売予定だ。
大画面ナビの元祖、アルパインの9型モデルはアルファード/ヴェルファイア専用。専用機だけに、画面下のパネルに大型のハードキーを設置するなど、純正インテリアとのフィット感が良く、操作性も優れている。
メモリーナビで、ナビ機能はオーソドックスな部類に入るが、リアビジョン(フリップダウンモニター)やバックカメラ(ステアリング連動型もあり)とのシステムアップ性に優れ、ウォークマンにも対応しているなどAV機能も充実。AVナビに充実したAV機能も期待している人なら、アルパインがいいと思う。
9型モデルだけではなく8型モデルも同時にリリース。こちらはアルファード/ヴェルファイアやプリウス、ノア/ヴォクシーを始め、アクアやフィットなどの小型車、ワゴンRやタント、ムーヴ、Nボックスといった軽自動車まで、計32の幅広い車種に対応する。