加熱調理は中まで完全に火を通す
肉や魚は、中心まで完全に火を通す
野菜類ですが、特に緑色の葉物野菜などを仕切り代わりに使うことは避けたいことです。菌が増殖しやすい環境を作るのは、温度と湿度。水洗いだけで菌を洗い流すことは難しく、また野菜から水分が出ることによって、他の食品の湿度まで上げてしまうことになります。野菜も、例えば茹でて加熱調理をした後にしっかりと水気をしぼって水分を減らして調味したものなどを入れるとよいでしょう。
静菌作用のある食材を活用する
抗菌効果のあるクエン酸を含む梅干は、お弁当の心強い味方
梅干や酢の他にも、わさびやからし、マスタードなどの辛み成分「アリルカラシ油」や、カレー粉などに用いられるターメリック、しょうがの「ジンゲオール」、大葉の「ペリルアルデヒド」など、抗菌作用を持つ食材はいろいろ。これらの食材をとりいれることで、食品を傷みにくくすることはもちろん、味付けのバリエーションも広がります。ただし、菌を全て殺してくれるわけではないので、「入れたから大丈夫」という過信は禁物です。
詰める時は、湿気と温度を減らして、清潔な状態で
調理だけでなく、詰める時も清潔な環境を心がかけて
詰める時は、できるだけ汁気を減らし、蒸気が上がらないように完全に冷ますのが基本。例えば焼いたお肉は、冷ます間に肉汁が出ます。その汁気をクッキングペーパーで抑えてから詰めると、傷み予防になるだけでなく、余分な脂も吸い取れて、他のおかずへの味移りも防げると、いいことづくめ。炒めた野菜や和えものも同様に、できるだけ水気を切るまたはしぼりましょう。
菜ばしの先は、おかずを詰めるごとに拭いて
毎日のお弁当づくり、ほんの少し気をつけるだけで、食中毒のリスクはぐんと下がります。見た目よりも栄養よりも、安全安心に食べられるのがお弁当で最も大事なこと。梅雨時だけでなく、習慣づけて、日々心がけたいですね。
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