ちらつきのない高品質のものを選んで
価格だけでとびつかないで、PSEマークが付いているなど、品質を吟味して選択を
Q. LED照明は目によくないと聞いたことがあるのですが、本当ですか?
ガイド
A. LED照明が市場に出始めたころ、点灯時にちらつきの激しい粗悪品が一部出回っていました。これはLED照明への法規制が不十分だったこと、もともと照明器具メーカーではない新規参入メーカーが不十分な製品を投入していたことが原因です。残念なことに、このような製品が疲労感やめまいなどを誘発するという評判を呼んでしまったのです。しかし、みなさんがよく耳にするメーカーの製品であれば、こういった心配はご無用。
「電気用品安全法」という法律が改正され、対象製品であるLED照明は、2012年7月1日以降に製造された製品について一定基準をクリアしなければならないことになりました。電気用品安全法が定める基準に適合した製品であれば、照明器具やLED電球に付いている銘板にPSEマークが表示されています。ただし、法律をクリアした製品であっても光を直視するのは、おすすめできません。気になる方は、カバーのある照明器具を購入するといいでしょう。
10年後の照明はすべてLEDになる?
深くつっこんだ疑問も。LED照明が広く浸透し始めた一つの証拠
中村さん
Q. ちょっと大きな質問なのですが、これからのLED照明は、どのように進歩していくのでしょうか?
A. 近い将来、だいたい10年後には店頭に並んでいる照明器具がすべてLEDになるのではないかと思います。現在、市場の照明器具は販売ベースでその割合が20%を超えたところ。これが、2020年には100%になるだろうと予想されています。
中村さん
Q. やはり、LEDは新しい未来の照明なのですね。
ガイド
A. そうですね。遠い未来ではなく、とても近い未来の照明というところでしょうか。
街の灯りもこれからはLEDに
中村さんQ. これからは、街の照明もLEDに変わっていくのでしょうか?
ガイド
A. LED照明は長寿命という特長から、屋外や高所、特別な場所でより大きなメリットを享受できるアイテムです。例えば、信号機がわかりやすいでしょう。頻繁にランプが切れてしまっては交通に支障をきたしますし、ランプ交換のためにたびたび通行を遮断するのも大変な話です。また、LEDは制御しやすいという特長をもっているため、屋外や大型施設で新規採用されたりするなど、既存照明をLED照明に交換するケースが多くなっています。このように考えると、将来的には街の照明のほとんどがLEDになると言っていいかもしれませんね。
今回は、なぜ省エネなのかをはじめとするLEDの特長や、LEDはこれからどうなっていくかなどの質問にお答えましました。「ここが知りたい!LED照明器具 座談会(後編)」では、LEDの選び方や取り付け方など、具体的にLEDを採用する場合の質問にお答えします。
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