高性能な機種が充実してきた2012年タテ型モデル
夏になると洗濯物が増えますよね。そんな季節感を顕著に反映するのか、洗濯機は夏に良く売れる家電といわれます。洗濯乾燥機一体型が登場して以来、ドラム型が人気を集めていましたが、最近は再びタテ型の人気が復活しているようです。そんなニーズを受けて、高性能なタテ型のラインナップが充実してきていますので、各社の個性をご紹介しつつ、今年の新機能についてお伝えしたいと思います。
洗濯槽も自分で洗う~日立:ビートウォッシュ【BW-D9PV】※2012年6月発売
タテ型洗濯乾燥機の高級ゾーンで実績のある「ビートウォッシュ」2012年の新製品
ドラム型人気で、他社があまりタテ型・高級ゾーンに力を入れていなかった頃も新製品を開発し続けていたのが日立! まさに、高級タテ型洗濯乾燥機の代表格的存在といえるでしょう。たっぷりの水量で洗う“ため洗い”と、少ない水量で洗う“たたき洗い”ができるのが特長。最上位モデルは、タテ型では業界で唯一循環ポンプを採用し、洗濯時の使用水量が少なく節水性が高いのもメリット。コレ1台で、タテ型とドラム型、両方の洗い方ができるので、衣類の種類や汚れ具合によって使い分けできます。
排水ホースの内部は意外と汚れが溜まるモノ…新製品は、そんな汚れが付きにくい仕様に改善!
昨年開発した「洗濯槽自動おそうじ機能」は、専用洗浄剤などで洗濯槽を洗浄するモードとは違い、洗濯の度に洗濯槽を水洗いすることで汚れが付くのを防いでくれる新発想で、一躍注目を集めました。今年はさらに、排水ホースの内側に溜まる汚れにも着目。ジャバラになっているホース内部をフラットにすることで汚れを付きにくくし、さらなる清潔維持を実現しました。また、糸くずフィルターも改良され、より糸くずが取りやすくなりました。このように、普通に使っていればキレイが維持できたり、メンテナンスが楽になるのはとてもありがたいですね。
凸部分の形状をS型に改良した「S字ビートウィング」で洗浄力アップ
また、洗浄力強化も忘れてはいません。ビートウォッシュは洗濯槽底部にあるパルセーターに起伏を設けることで“たたき洗い”ができるのですが、この形状を「S字型ビートウィング」に改良。S字にすることで、衣類の飛び跳ね方がランダムになり、よりムラなく洗うことができるようになったそうです。デモ運転で、白い布の中にひとつだけ色の付いた布を入れてその動きを見せてくれましたが、確かに定期的に位置が入れ替わっているのがハッキリ確認できました。
今年は昨年のような「業界初!」といった大きな進化はありませんでしたが、地道に改善され、使いやすさが向上しました。また、大人気となった洗濯槽の「自動おそうじ」機能が、洗濯乾燥機だけでなく、全自動洗濯機含め全てのラインナップに搭載されたのも、おすすめポイントです。
■メーカー製品サイト:
日立・ビートウォッシュ
■参考サイト:
ニュースリリース