「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」
前作、時のオカリナはプレイ済み。ふとテレビを見ればCMが。薄暗い部屋の中でゲームをしていると……インパクト抜群ですぐ買いました。任天堂ブランドにおいて、子供達にトラウマを与えかねない、ブラックな要素満載なゲームを称賛をもって「黒い任天堂」と呼びますが、 有名なゼルダシリーズ、ムジュラの仮面もその一つ。
旅する主人公が迷い込んだ先は、三日後に月が衝突してしまう世界。しかも、謎の子鬼に理不尽な理由で姿を変えられた状態でスタート(画像がそれです)。「えっ、どうすんのこれ!?」と、ジブリの「千と千尋の神隠し」のような焦りは今でも忘れられません。
日が経つにつれて、頭上の月(何故か顔が付いている)が迫って来る恐怖。三日経つ前に、ダンジョンを攻略&中ボスを撃破→リセットして一日目の世界に戻る→また別のダンジョン……と繰り返していきますが、これほど、ハラハラ感満載なゲームありません!
おどろおどろしい色彩やBGMも凝っています。牧歌的シーンも勿論あるのですが、それが余計不気味さを際立たせています。キャッチコピー「貴方はまだ、月のこわさを知らない」に恥じない世界観です。
そしてもう一つの見どころは、サブキャラクター達です。三日後に月が衝突する状況に立たされた彼ら。絶望する人、気にしない人、恋人を待つ人。使命を帯びた人。30過ぎても妖精になるのを夢見る人……濃いです。ダンジョン攻略そっちのけで、彼らと関わるのも面白いです。しかし、どんなに仲良くなっても、悩みを解決させても、リセットすれば他人に……この悲しさも魅力だと思います。
前作、「時のオカリナ」は未プレイでも楽しめますが、にやりとさせるシーンもありますよ!