付いてよかった!便利なパネルのオプション
細かいことですが、オブジェクトにさらなる細かい設定をすることができる「パネル」に、「付いていたら便利なのになぁ...」と思っていたオプションが多数追加されました。そのひとつは「変形」パネルの「線幅と効果も拡大・縮小」です。その名の通り、オブジェクトを変形させたときに、線幅やスタイルも同じようにサイズを小さくしたり大きくしたり追従させたいときに、これまでは「環境設定」の「一般」を呼び出したり、「変形」パネルのオプションを開きそこで切り替える必要がありましたが、これが「変形」パネル上で簡単に切り替えできるようになりました。
Illustrator CS5の「変形」パネルではオプションのリストから選択して切り替えていた。
CS6ではチェックのオン・オフで簡単に切り替えられる。
また、「透明」パネルから、オブジェクトの一部分を隠したり見せたりするための「マスク」を簡単に呼び出し、作成・編集ができるようになりました。
Illustrator CS6の「透明」パネルに追加された「マスク作成」ボタン。Altキーを押しながらクリックするとマスク作成画面に切り替わる。
さらにこれまでの「カラー」パネルはかなり狭く、パレットから目的の色を選ぶのは至難の業でした。ところが今回はパネルを拡大して、広々としたパレットから細かく色を選べるようになりました。これはとても大きい改善点だと思います。
「カラー」パネルを広げると色が選びやすい。
以上、Illustrator CS6の主な新機能について紹介しましたが、これ以外にも細かいところで新機能が追加されています。特にパフォーマンスが向上しているところなどは、実際に使ってみないとなかなか実感できないものです。30日間無制限の体験版も用意されていますのでお試しください。
購入に際しては、ほかのCS6製品も併用する可能性があるのでしたら、月額3000~8000円でCS6全製品を使うことができる「Adobe Creative Cloud」の導入も検討されることをおすすめします。
【関連サイト】
アドビ Illustrator