預けるお金の期間と目的は?
せっかくのボーナス、貯める目的を決めて預け先を選ぼう。
そこまで深く考えていなかったなら、手持ちの預金や、これからお金が必要になることを整理してみましょう。以下のチェック項目を確認してください。
- いざというときの備えとして、生活費の6か月分程度の預金がありますか?
- 子どもの教育費の準備を始めていますか?
- 住宅購入の頭金、用意できそうですか?
- 計画している車の買い替えや旅行のお金は、どこから捻出しますか?
- セカンドライフの計画を立てていますか?
低金利の時期に長期の定期預金はおすすめしません
定期預金に預ける目的として、まず優先したいのは1の「いざというときの備え」です。 金利の高さよりも1日も早く貯めること、いざというときに引き出しやすいことが大事。おすすめは、給与が振り込まれる銀行のスーパー定期に期間1~3年の自動継続で預ける方法。自動継続にしておけば、何事もなく引き出さずに済めば定期預金が継続されていきますし、たいていの銀行ではスーパー定期は一部解約ができるので、お金が必要になったら、その分だけ引き出すことができます。子どもがいる家庭なら次に準備したいのが2の教育費。
小・中学校の義務教育期間は児童手当をもらえますし、教育費もそれほどかかりません。私立高校に進学すると出費が増えます。その後、大学や専門学校は年間数十万円から100万円を超す費用がかかりますから、準備しておきたいのは、私立高校や大学、専門学校の入学金・授業料など。
その時期まであと何年あるでしょうか? 例えば小学2年生(8歳)なら18歳まであと10年。定期預金の預入期間は、最短1か月から最長は10年まで。といっても、現在の低金利の環境では、期間10年の定期預金はおすすめできません。定期預金は固定金利(預け入れた時の金利が満期まで適用になる)ですから、低金利のときには短期の商品を、高金利のときには長期の商品を選ぶのが鉄則。
使うのは10年後であっても、期間3年から長くても5年までのスーパー定期にしておき、金利の動向を確認しながら預け替えるのがおすすめ。こちらも自動継続にしておけば、その時の金利で継続されていきます。必要になるときまでお金を確保しておくには引き出しにくい方がいいので、日常的に使っている銀行ではなく、金利の高いネット銀行などを教育費用のサブバンクとして、特別金利キャンペーン時に預けてはどうでしょうか?
3の住宅購入の頭金は、計画があるなら、教育費が一番かかる時期を考慮した上で、合わせて貯めていきたいですね。
4の旅行費用などは短期決戦。3年以内なら期日指定定期(1年の据え置き期間が過ぎたら、3年以内を満期に指定して解約できる)も選択肢。
5のセカンドライフ資金は長期戦。とはいえ、現在は低金利ですから長期の定期預金は有利ではありません。
3から5についても、定期預金を選ぶときの考え方は2の教育費と同じです。ただし、こちらは定期預金の金利を確認した上で、定期預金以外の選択肢(旅行積立、個人向け国債、社債、投資信託など)とも比較して決めましょう。
まずは貯蓄の目標を決めてから、定期預金を選んでください。