EテレだけがマニアックNHKじゃない!?
誰もが見慣れた全国ネットの民放番組とは違い、独自の題材や企画で斬新なプログラムが少なくないのが日本放送協会、いわゆるひとつのNHKです。ネット上でもNHKマニアのウォッチャー達がブログで紹介してますが、取り上げられる主な番組はEテレ(旧・教育テレビ)のようです。しか~し、視聴率も民放と大差ないNHK総合で、しかも主婦がランチしながらテレビを見るお昼どきに放送されているにもかかわらず、よくよく見るとメチャメチャくせの強い番組があります。それが『ひるブラ』(毎週月~水 午後0:15~0:40)なんです。
真裏には、ご存知『笑っていいとも!』や『ヒルナンデス』などの番組がひしめく中、『ひるブラ』はいかにもNHKらしく日本各地でロケを行う、大昔からあると言われれば全くもってそのとおりな番組(同枠で以前放送してた『ひる時日本列島』と変わってないように思ってる人が殆どかも)。ではあるんですが、よくよく見ると、これがマニアックな見どころ満載なんですね。
まずは見事なワイプ処理から
まず『ひるブラ』で一番気になるのは、スタジオゲストのワイプ処理でしょう。ロケ中継画面の左下に窓が開き、そこからゲストが顔を出すんでが、普通のバラエティのように、スタジオ部分がアップになる事がなく、最初から最後まで小窓の中に閉じ込められているんです。この小窓が良く出来ていて、ブルーバック処理技術を駆使してるのか、窓枠から腕がはみ出してもきれいに映し出されるようになってます。ただ、そのせいかゲストは半強制的に窓へ寄りかかるよう指示されているようで、皆さんどことなく不自然な体制を取り続けているんですが、大抵は途中でしんどくなるらしく、後半には手を引っ込めてしまいます(笑)。
と、これくらいだったら、わざわざ1回分の分量で紹介するまでもない小ネタなんですが、それ以外にも他の番組ではありえない演出が、この『ひるブラ』では何気ない素振りでやってのけているんです。