価格は839万円なり
今回の試乗は連休も重なり渋滞に見舞われることもあったが、9.9km/Lという燃費を残した。350kmのうち高速道路が約7割、一般道が約3割で、燃費計をチェックすると高速道路では12km/Lの目盛りを超えることが多かった。意図的にエコドライブをしたわけではないのと渋滞が普段の平日、土日よりも多かったことを考えるとかなり健闘したと思う。
気になる価格は839万円と、3.0Lガソリンの798万円よりも40万円ほど高い。だが、燃費はガソリン仕様よりも約3割もいいし、燃料はハイオク指定ではなくもちろん軽油だ。ガソリンとハイオクの価格差は20円ほどだが、ハイオクと軽油となると30円になるので、給油のたびに安さを実感できるだろう。
また、優遇税制の対象なので100%免税に加えて、EVやクリーンディーゼルの特権である「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象でもある。すでにクリーンディーゼル仕様は、X5の7割を占めるというのもうなずける。トルクフルなハイパフォーマンスに加えて、コストパフォーマンスの高さも捨てがたいとなると、1000万円を超えるV8仕様を別格にしても、X5を買うならクリーンディーゼル仕様は無視できないはずだ。