スペイン/バスク・ガリシア地方他北部

ビルバオの観光!おすすめスポットや治安、アクセス

スペイン北部を代表する主要都市としてだけでなく、スペイン経済を支える重要な工業、商業の中心として日々発展しているビルバオの街。グッゲンハイム美術館やエウスカルドゥナ宮殿などこの街の観光で欠かせない見所をあげてみます。

秦 真紀子

執筆者:秦 真紀子

スペインガイド

バスク地方一大都市、ビルバオを訪れよう

旧市街

旧市街の中心部にあるヌエバ広場。風情のあるカフェなどもある

15世紀から海上貿易で栄えた歴史を持つビルバオは、スペイン北部バスク地方の中心都市。現在もスペイン経済の大黒柱として国を支えるエネルギッシュな都市で、ビジネスや観光で訪れる人が絶えません。2010年にはクリエイティブで魅力的な都市生活を提供する街に贈られる国際的な賞、リー・クアンユー世界都市賞を受賞しました。規模は大きな街ですが、観光の見所は固まっているので1泊あれば十分でしょう。ビルバオで外せない名所をあげてみます。

グッゲンハイム美術館

グッゲンハイム

入り口にある巨大な熊の象もグッゲンハイム美術館の象徴

1997年にオープンした、スペインが誇る現代アート美術館です。アメリカ人建築家フランク・オー・ゲイリーが設計した近未来的な斬新な外観は、20世紀のスペイン現代建築を代表する作品。今やビルバオの街のシンボルとして定着した感があります。

常設の展示は、20世紀半ばから今日の現代アート。バスク地方をはじめスペイン、世界各国のアーティストの作品が並びます。

そしてもう1つ、アート以外で定評があるのがこの美術館内にあるレストラン「ネルア」。1997年にオープンした「レスタウランテ・デル・ムセオ・デル・グッゲンハイム」を2011年にリニューアルしたもの。ホセアン・マルティネス・アリハシェフによる美術館に負けず劣らずのアートな料理がウリの、ミシュラン1つ星レストランです。コース料理が約80ユーロ。

もう少しカジュアルなレストランで食べたい方には、美術館内のセカンドラインのレストラン「ビストロ・グッゲンハイム・ビルバオ」がおすすめ。こちらもなかなか前衛的なきれいな料理を提供しています。

<DATA>
Museo Guggenheim(グッゲンハイム美術館)
住所:Avenida Abandoibarra 2 Bilbao
TEL:(34)94 435 9000
開館時間:10:00~20:00
閉館日:月曜、12月25日、1月1日
入館料:10ユーロ

Nerua(ネルア)
住所:Avenida Abandoibarra 2 Bilbao
TEL:(34)94 4000 430
営業時間:13:00~15:00、20:30~22:00
定休日:月曜 1月1日~18日

Bistró Guggenheim Bilbao(ビストロ・グッゲンハイム・ビルバオ)
住所:Avenida Abandoibarra 2 Bilbao
TEL:(34)94 4239 333
営業時間:13:00~15:30、20:30~22?30
定休日:月曜、7・8月以外の火、水、日曜の夜


もう1つの現代建築エウスカルドゥナ宮殿

エウスカルドゥナ宮殿

オペラやクラシック音楽のコンサートなどが行われます

グッゲンハイム美術館以外で、ビルバオを象徴する21世紀の現代建築物と言えば、エウスカルドゥナ宮殿。国際会議やコンサートに利用される大型ホールです。建物のある一角は、ビルバオならではの近未来的な空間にデザインされていてユニークなので、建築に興味がない人が見ても面白いでしょう。旅程に合えばコンサートに行くのもおすすめ。内部も見られてより楽しめます。

フェデリコ・ソリアノとドローレス・パラシオスという2人の建築家によって1999年に建設され、2001年にはスペイン国内の素晴らしい建築物に贈られる、エンリック・ミラジェル賞を受賞しました。

<DATA>
Palacio de Euskalduna(エウスカルドゥナ宮殿)
住所:Av.Abandoibarra Etorb 4 Bilbao
TEL:(34)94 403 5000

15世紀にタイムスリップ?! ビルバオ旧市街

教会

小道を散策するとぽっかり現れるサン・ニコラス広場のサン・ニコラス教会

街で最も歴史ある地区がカスコ・ビエホ(アンティグオ)と呼ばれる旧市街。7つのメイン通りを中心に石畳の小道が迷路のように続きます。

旧市街の名所は、14世紀末に建設開始、1887年に完成したサンティアゴ聖堂。めがね橋の向こうにそびえる景色が美しい、15世紀末にできた同じくゴシック様式のサン・アントン教会。18世紀半ばに建設されたバロック様式のサン・ニコラス教会。

また宗教的な建築物だけでなく、ショッピングや食べ歩きも楽しい地区。200店以上もの昔ながらのバルやレストランがあり、地元の人もバル巡りならここ旧市街へ行きます。

<DATA>
Catedral de Santiago(サンティアゴ聖堂)
住所:Plazuela Santiago 1 Bilbao
TEL:(34)94 415 3627
開館時間:10:00~20:00、7・8月は~21:00
閉館日:なし
入館料:5ユーロ

■Iglesia de San Antón(サン・アントン教会)
住所:Ribera 24 Bilbao
TEL:(34) 94 415 4262
開館時間:10:30~14:00、16:00~19:00(土曜は10?00~14:00、16:00~20?00)
閉館日:日曜
入館料:3ユーロ

■Iglesia de Sant Nicolás(サン・ニコラス教会)
住所:Plazuela San Nicolás 1 Bilbao
TEL:(34) 944 16 34 24 ‎
開館時間:10:30~13:00、17:30~19:30
閉館日:日曜
入館料:無料

おすすめの時期と治安

スペイン北部とはいえ冬場でも観光ができない寒さではありません。が、ビルバオの特徴は雨がよく降ること。年間1174mmの降雨量は乾いた土地が多いスペインでは、とても多いです。最も雨が多いのは12月。その他9月から2月までは比較的降雨量が多いです。最も少ないのは7月。7月の平均気温は19.7度と少し肌寒いくらいの、街歩きには過ごしやすい気候でしょう。よって、おすすめは7月、8月です。

治安については、他のスペインの都市と同様です。人気の少ない裏道などに入らないよう注意しましょう。美術館内やバルなど、一見怪しい雰囲気の人はいないようでも、スリはどこにでもいるものなので、手荷物に注意してください。

ビルバオへのアクセス

街

新旧ごちゃまぜの大都市ビルバオ。現代美術から食べ歩きまで楽しめる

ビルバオの空港へは、マドリードやバルセロナほど多くの航空会社が乗り入れていません。メジャーなところではエアーフランス、ルフトハンサくらい。日本からこれらの航空会社のフライトを利用する場合は、フランスやドイツで乗り継いでビルバオ入りできます。ヨーロッパの都市から、ブエリングイージージェットなどヨーロッパ間の格安航空会社のフライトを利用するのもいいでしょう。スペインの他都市と組み合わせるなら、日本からまずマドリードやバルセロナに入り、後日格安航空会社のフライトなどでビルバオへ。

<DATA>
Aeropuerto de Bilbao(ビルバオ空港)
住所:E-48180 Loiu Vizcaya Billbao
TEL:(34)94 486 9726
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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